4市を合わせても約100平方キロメートル弱
海老名市、座間市、綾瀬市、大和市の面積はそれぞれとても小さく、4市よりも小さな市は県内には逗子市しかない。4市を合わせても約100平方キロメートル弱。1辺を10Kmと考えれば、フルマラソンより短い。新型コロナウイルスの影響でくしくも実現した地域情報紙タウンニュース海老名・座間・綾瀬・大和の合同版発行。感染症の早期終息を願い、お遍路さんの気分で4市の外周を走ってみた。
相模大橋をスタート
4月某日。人気の少ない早朝、ランニングエチケットを守り、ネックウォーマーをマスク代わりに着用し、海老名市と厚木市をつなぐ相模大橋をスタート。
新竹沢橋へ
相模川の南にある戸沢橋の約1Km先が、海老名市と寒川町の市町境。川岸を進めるだけ進むが、程なく行き止まり。市境は文字通り藪の中にあった。対岸の近代化学の建物を目印に戸沢橋まで戻り、海老名市と寒川町の境にある新竹沢橋へ。ここから綾瀬市をめざす。
新幹線のガードをくぐり、高座クリーンセンターを回り、目久尻川を北上。用田橋付近の海老名市、藤沢市、綾瀬市の市境へ。目久尻川には、川面の野鳥を撮影する人がちらほら。
道庵橋から再び東へ。勾配約10%の険しい坂を登りきった交差点。地図には「女坂」の文字。先人の健脚ぶりを思い知らされる。「横須賀市水道局用地につき立入禁止」の看板に足止めされUターン。中原街道まで戻る。
藤綾こ線橋
高さ1・6m「藤綾こ線橋」は頭上を新幹線が通るニッチな場所。低い。近い。新幹線を待ちつつ休息。1964年開通の東海道新幹線の試験線は、綾瀬と小田原市鴨宮を結んでいた。
綾瀬市と大和市、藤沢市の市境は小田急藤沢GCの9・10番ホール辺り。コース内には無断で入れないのでショートカットして大和市へ。大和市に藤沢市が食い込むエリア。「高座渋谷」名の駅は大和市、でも郵便局は藤沢市。
4市の南東端~北東端へ
藤沢街道を横断し、境川に。4市の南東端に到着。境川沿いの藤沢大和自転車道を北上。対岸は横浜市泉区から瀬谷区、緑区、そして町田市に。
西田橋先が4市の北東端。町田市を背に、右手に相模原市南区をみながら境川を左折、西へ。
座間市と相模原市が入り組む
大和市と相模原市の市境はまたもゴルフコースの中。コースと東海大相模高の間の細道を抜け座間市と大和市、相模原市の3市境にある「スーパー三和」の前から「小田急相模原」駅へ向かう。
座間市と相模原市が入り組む駅前。「小田急相模原」駅は相模原市、「相武台前」駅は座間市にある。ざまりんがほほ笑む電柱が立つ通りの反対側は相模原市。両市の近接具合が半端ない。
3月末の暫定開通が5月末に延期になったキャンプ座間横断道。ランナーの横断は、おとがめなしだった。
宗仲寺
宗仲寺の門前に「今何をするべきか 自分の出来る事は何か Let‘s Think 出来る限りの事をして あとはおまかせ なむあみだぶつ」の文字。まさに今を表すお言葉。まずは「出来る限り」を…。
JR相模線を横切り相模川グラウンドが4市の北西端。川の対岸には圏央道厚木PAが見える。座架依橋を渡り相模川を南下、再び相模大橋へ。およそ60Km。9時間近くかかって完走。
4市は思ったより大きかった…。