長津田駅南口の階段下の通路に保育園の園児が描いた絵が2日以降、約60枚飾られている。
絵を飾る企画を中心となって進めたのは、同駅の社員、井口俊晃さんらだ。「新型コロナウイルスの関係で、多くの笑顔がなくなっている。少しでも、駅の利用者を元気づける方法はないか」と模索していた井口さん。絵を駅に飾ることを5月の中旬ごろ、近隣の保育園に相談。長津田こども園など3園の協力を取り付け、園児の絵を飾ることを実現した。保育園児に描いてもらった絵のテーマは、「今、一番したいこと」。友達と遊ぶ姿など様々な絵が飾られている。
井口さんによると、絵の展示以降、若い人から年配の人まで幅広い年代の人が足を止めて、絵を眺めたり、写真を撮ったりしているという。足を止めていた通行人も「子どもたちの絵があるとなんだか気持ちが明るくなるね」と笑顔を見せた。
井口さんは「駅は単に電車に乗るためだけの場所ではなく、地域の交流の場でもある。今後も、様々な企画をしていきたい」と意気込んだ。
また、同駅の石黒功駅長も「多くの人から親しまれる駅を目指していきたい」と話した。
絵は、6月中は展示しておく予定だという。