2019年3月からリニューアル工事が進められていた、箱根ロープウェイと箱根登山ケーブルカーの中継地点にあたる早雲山駅の駅舎が7月9日(木)に開業した。テラスやショップ、足湯などが併設された新たな観光スポットに生まれ変わった。
バリアフリーも充実
新駅舎は地上2階、地下1階建て。木目を基調とした温かみのある空間が特徴で、各階にエレベーターを設置しスムーズな乗り換え動線を確保している。多目的トイレを整備し、バリアフリー設備を充実させ、授乳室や救護室も造られた。
「cu─mo(クーモ)箱根」
駅2階の新スポット「cu─mo(クーモ)箱根」は、箱根外輪山、強羅の街並み、相模湾が一望できる展望デッキを設けるとともに、無料の足湯施設が併設されている。また、ショップにはスイーツのほか、可愛らしさやレトロ感のある各種グッズが取り揃えられている。
担当者は「生まれ変わった駅舎でテラスからの絶景をたくさんの方に楽しんでいただきたいです」と話している。7月13日、生憎の天気だったが2階の新スポットには、足湯に浸かり時間を過ごす利用客や買い物を楽しむ人などが見られた。
「つなぐ、つながる」
小田急箱根グループは、1960年の箱根ロープウェイ全線開業で完成した観光ルート「箱根ゴールデンコース」が、9月7日(月)に開通60周年を迎える。
これを記念し同社は「つなぐ、つながる」をテーマに、箱根の観光地を巡るループ状の周遊ルート「箱根ゴールデンコース」の魅力向上を目的にキャンペーンを展開。早雲山駅舎のリニューアルはその一環として行われ、中継地点という役割だけではなく、新たな箱根のスポットとしての位置付けも狙いの一つだ。