鎌倉エフエム(82・8MHz)で毎週土曜日の午後4時30分から5時まで放送されている「理系の森」が、コアな人気を博している。
「科学のすそ野をもっと広げたい」と
番組はエンジニアで歌手などの顔も持つ樋口一さんがパーソナリティを務め、サイエンスライターの高山由香さんとともに毎回ゲストを招き、AIやロボット、数学など理系にまつわる最新の話題を紹介するもの。もともと知人だった2人が「科学のすそ野をもっと広げたい」と、今年2月からスタートした。
とはいえ内容は決して「お堅く」ない。テーマは多彩で、5月にはオカルト雑誌『ムー』を大特集。編集部の望月哲史さんをゲストにUFOや宇宙人などについて、4週にわたって放送した。また、6月は数学者の荒木義明さんが「人生の問いをいかに見つけるか」について語り、評判を呼んだ。
知りたいという欲求の扉を開くきっかけになれば
高山さんは「理系というと、ちょっと人間味に欠ける人物像など、ステレオタイプなイメージが広がっていることが気になっていた。『ムー』を取り上げたのも、分からないことをどう解明し、実現するのかが科学の本質だから。番組が分からないことを楽しみ、知りたいという欲求の扉を開くきっかけになれば」と話す。
科学マジックも
7月11日(土)から4回にわたる放送回のゲストは女性マジシャンの荒木巴さん。「挑戦!ラジオでイリュージョン!」をテーマに、夏休みの自由研究にも役立つ「科学マジックチャレンジ」などを行っている。
- 番組は動画サイトユーチューブでも配信中