7月5日に開催予定だった演奏会「藤沢にゆかりのある音楽家たち2020-練達の匠、円熟の響-」が、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため中止となった。その中、出演者が「芸術文化の灯を絶やさず、感動を届けよう」と、無観客の演奏会を収録。動画配信を行っている。
公演の代わりに動画配信
公演を主催する(公財)藤沢市みらい創造財団と、企画を担当するまち処計画室が、公演の代わりに動画配信を模索。「こういうときだからこそ、人の気持ちに寄り添ってくれる音楽や芸術が必要なのでは」との思いに、チェロ奏者・堤剛さんら出演者が賛同し実現した。
心に寄り添う音楽を
収録は6月25日に実施。生の演奏会に近い形をとるため、市民会館大ホールを会場に、演奏者間の間隔をあけ、リハーサルでは換気するなど対策をとり、堤さんと惠藤久美子さん(バイオリン)、佐藤幸子さん(ピアノ)が演奏した。「観客が一人もいない状態に、普段とは違った緊張感を強いられた。それでも音楽の本質はコミュニケーション。気持ちが視聴者に伝わるよう願いを込め演奏した。家庭でゆっくりと鑑賞してもらえれば」と堤さん。
プログラム
メンデルスゾーン作曲のピアノ三重奏曲第1番ニ短調Op.49ほか全5曲(約1時間30分)。
ユーチューブチャンネル【URL】https://youtu.be/E_T9zN2Z7Skで配信中。