新型コロナウイルスの影響で、今年の大名行列の開催のあり方を検討していた箱根湯本観光協会(西島庸吉会長)は10月9日、規模を大幅に縮小した大名行列を行うと発表した。開催は11月3日(祝・火)。
2020年で67回目
箱根大名行列は、旗持、露払、挟み箱、毛槍ほか総勢400人が湯本小学校から温泉街を練り歩くイベントで、毎年多くの観光客が集まる。1935年から始まり今年で67回目の予定だった。参加者や観光客の3密などの理由から従来通りの開催は断念し、それに代わる形を検討していた。
2020年は14人
今年の大名行列は「箱根安寧・疫病退散」を祈願する「奉納・箱根大名行列」とし、箱根神社で行う。参加人数は旗持、指揮、露払など14人にした。また、新型コロナ感染防止のための新しい旅のエチケット啓発を目的に、大名行列の衣装を身に着けた数名が同日、箱根ゴールデンコースを巡る。
密集を避ける対策
「箱根神社での開催にあたり、宮司に相談したところ快く受けて頂けた。歴史のあるイベントなので、閉ざしたくはなかった。開催にあたり参加者や観光客の安全を第一に考え、対策をして行う」と西島会長。催事の際、箱根神社境内では一方通行にするなど、一般観光客の密集を避ける対策が行われる。
開催時間やルートは非公表。(問)同協会【電話】0460・85・7751