「低CO2川崎ブランド」2020年度大賞に輝いた“集中豪雨を予測する気象レーダ”とは?その他7製品・技術を紹介

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低CO2川崎ブランド2020年度大賞に輝いた「マルチパラメータ・フェーズドアレイ気象レーダ(TW4498)」
大賞に輝いた東芝インフラシステムズ㈱「マルチパラメータ・フェーズドアレイ気象レーダ(TW4498)」

二酸化炭素(CO2)排出量の削減につながる川崎発の製品・技術などを認定する「低CO2川崎ブランド」2020年度の大賞に、東芝インフラシステムズ㈱小向事業所(幸区)の「マルチパラメータ・フェーズドアレイ気象レーダ(TW4498)」が選ばれました。そのほかにも、7つの製品・技術を認定。今回は2020年度に認定された全8つの「低CO2川崎ブランド」について、一つずつ紹介していきます。最後には、これらの製品・技術に触れることができるオンラインのイベントも紹介するので、お見逃しなく!

その1:集中豪雨をとらえる!防災・減災に強い気象レーダ

気象レーダによる雨雲の3次元予測

東芝インフラシステムズ㈱小向事業所(幸区)の「マルチパラメータ・フェーズドアレイ気象レーダ(TW4498)」

マルチパラメータ気象レーダの長所「正確な雨量観測」と、フェーズドアレイ気象レーダの長所「迅速な雨雲把握」を兼ね備えた、まったく新しい気象レーダとして2020年度の大賞に輝きました。マルチパラメータ・フェーズドアレイ気象レーダ1台に、従来のレーダ2台分の機能を備えています。

2台のときと比較して、生産から流通、使用、廃棄までの過程で使われるエネルギーや資源を削減することができ、CO2排出量を約24%カット。集中豪雨の兆候を効率的にとらえることができ、 防災や減災につながります。

その2:端材から生まれた「花器」自分好みにアレンジも

チョーク「キットパス」で表面にお絵かきも可能

㈲相和シボリ工業(高津区)の「Re-shibo」

製品の製造過程で出るアルミニウムの端材や廃材を、へら絞り加工で造形して生まれた「花器」。自社内で出る端材や廃材をアップサイクルして作るので、新らしく原材料を調達するよりもCO2排出量が少なくなります。付属のチョーク「キットパス」で、表面に繰り返し絵や言葉を描くことも。川崎ものづくりブランド認定企業の、日本理化学工業㈱(キットパス製造)と、佐野デザイン事務所(企画デザイン)との3社合同作品です。

その3:軽い電池ケースでハイブリッド車の燃費を向上

「ザイロン™」を使用したニッケル水素電池セルケース

旭化成㈱(川崎区)の「『ザイロン™』ニッケル水素電池セルケース」

ハイブリッド自動車の駆動用バッテリーに使われる電池セルケースの軽量化に成功。その秘訣は、強度と耐熱性に優れた、自社開発のエンジニアリングプラスチック「ザイロン™」を用いたことにあります。従来の金属製のものより軽いので、走行時の燃費が向上し、約1%のCO2排出量削減につながりました。

その4:使用済みの鉛バッテリーが蘇える

使用済み鉛バッテリーの復元前(左)と復元後(右)

㈱イグアス(幸区)の「MOTTA『復元鉛バッテリー』」

使用済みの鉛バッテリーを再生させる特許技術。捨てられるはずだったバッテリーを再利用するので、廃棄と新品の製造の際の環境負荷をなくすことができ、約67%ものCO2排出量の削減につながりました。フォークリフト用のバッテリーを中心に使われているこの技術。コストも、半分ほどに抑えることができ、一石二鳥です。

その5:摩擦熱を利用!金属同士を高速で接合

金属同士の摩擦圧接工法

㈱大矢製作所(中原区)の「摩擦圧接接合による高圧油圧用フランジニップル」

このフランジニップル(継手金具)は、金属同士を擦り合わせたときに発生する摩擦熱を利用して接合する技術で製造しています。削り出す作業が必要だった従来の方法と比べ、加工時間が短くなっただけでなく、使用する原材料も少なくなりました。CO2排出量は、約67%の大幅削減につながりました。

その6:製鋼プロセスの見直しで材料をカット

脱りん剤の使用料を削減したDRPⓇプロセス

JFEスチール㈱東日本製鉄所(京浜地区)(川崎区)の「省資源型製鋼技術『DRPⓇ』」

「DRPⓇ(Double-slag Refining Process)」とは、鋼鉄をつくる過程の「溶銑予備処理プロセス」で、環境への負担を低減させる技術のことです。溶銑予備処理プロセスとは、高炉から溶け出た銑鉄から、リンや珪素、硫黄などの不純物を取り除く作業。DRPⓇの技術では、脱リン剤である生石灰の使用量を約38%削減することを実現しました。

その7:CO2排出量8割減!プールの「ろ過装置」

省スペースかつ軽量化も実現したCREF

㈱ショウエイ(幸区)の「カセットフィルターろ過装置 CREF」

プールや浴槽に欠かせないろ過装置ですが、使っているうちに汚れが溜まるため「逆洗」する必要があります。CREF(クリフ)では、汚れが落ちやすいフィルターを採用することで、逆洗時間を短縮し、水使用量の低減につなげました。また、従来の砂ろ過装置と比べて、省スペースかつ軽量化も実現。約86%のCO2排出量の削減につながりました。

その8:冷凍機の冷却効率アップでCO2削減

効率的な運転を可能にしたPROCOOL

東芝キヤリア㈱(幸区)の「コンデンシングユニット(冷凍機)『PROCOOL』」

スーパーマーケットの冷凍・冷蔵ショーケースや、低温物流倉庫の冷凍・冷蔵設備としてフル稼働しているコンデンシングユニット。PROCOOLでは、大容量DCツインインバータロータリーコンプレッサを搭載することで、効率の良い冷却を可能に。電力消費と隣り合わせの冷凍機ながら、約11%のCO2削減につなげました。

レポート後記とイベントのお知らせ

全8つの「低CO2川崎ブランド」、いかがでしたか?わたしたちの生活を縁の下から支える気象レーダやモノづくりの技術など、あらゆるところで環境への負担軽減が実践されていますね。気になるものはありましたか?

なんと、ここで紹介した製品や技術について知れるイベントが開催されています。第13回川崎国際環境技術展(オンライン開催)で、「低CO2川崎ブランド等推進協議会」として出展しています。2月5日18時までなので、気になる技術や製品があった方は、お早めにのぞいてみてはいかがでしょうか?来場は無料ですが、登録が必要なので、まずは次のウェブサイトにアクセスしてください。(https://www.kawasaki-eco-tech.jp/

〈追記〉1月28日に認定式が開催されました

東芝インフラシステムズ㈱小向事業所、足立会長(右)、福田市長(左)の記念撮影

2020年度の認定式が1月28日に川崎市役所で開催されました。低CO2川崎ブランド等推進協議会の足立芳寛会長と福田紀彦川崎市長から、東芝インフラシステムズ㈱小向事業所へ認定証と楯を贈呈。足立会長は「川崎発のブランドで、世界の低CO2化を後押ししていきましょう!」と認定企業の皆さんに激励の言葉をおくりました。

【関連情報】低CO2川崎ブランド 気象レーダなど8件認定(タウンニュース中原区版2021年2月5日号記事)

『低CO2川崎ブランド』事業とは?

川崎市、川崎商工会議所、市産業振興財団などで構成する低CO2川崎ブランド等推進協議会が実施し、2020年度で12年目を迎えます。これまでに認定されたのは、105件となりました。

2021年度の募集も5月にスタート

5月には2021年度の「低CO2川崎ブランド’21」の募集を開始します(予定)。市担当者は「地球温暖化対策に誇れる製品や技術をぜひPRして」と話しています。

関連記事:2019年度認定『低CO2川崎ブランド』

開催日

2021年1月21日~2月5日
第13回川崎国際環境技術展(オンライン開催)出展

問い合わせ

低CO2川崎ブランド等推進協議会(事務局:川崎市環境局地球環境推進室)

電話

044-200-3872

044-200-3872

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公開日:2021-02-08

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