カラフルなイラストを施した石が、川崎市中原区内各地で発見されている。アニメキャラクターやアマビエ、招き猫などが描かれており、誰が、いつ、何の目的で置いたのか、周辺に取材しても全くわからない。ただ、多くの石に共通しているのは裏面に記された「VEGO」という文字。作者のサインなのだろうか。目撃情報をもとに、その謎を追いかけてみた。
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発見された場所は東住吉小付近の二ヶ領用水沿いや中原平和公園、ブレーメン通り商店街などの元住吉エリア。周辺で取材を進めると、2020年から目撃が相次いでおり、時間が経つにつれて徐々に数を増やしているという。コロナ下で地元を歩く機会が増えたこととも関係しているようだ。
また、小杉エリアではコロナの流行以前から目撃されていた。法政通り商店街のマスコット「ニカッパくん」の周りには、同一人物が描いたと思われる石が並ぶ。同商店街の川島邦博副理事長は「4年ほど前、気づいたら置いてあった。周りに聞いても誰が描いたかわからず、年を重ねるごとに少しずつ増えて、直近ではアマビエも登場した」と話す。
「WAROCK」という石を使った遊び?
調査を進めると「WAROCK」という石を使った遊びがあることがわかった。西オーストラリア発祥で、絵が描かれた石を公園や街に隠し、誰かが見つけるのを楽しむ。描く時のルールで、石の裏に「WAROCK」やフェイスブックの「f」を入れる。この文字が拾ってもいい石の目印でもある。しかし、今回区内で発見された石にそれらの文字は見当たらない。手がかりは「VEGO」の文字とそれに続く4つの英数字。作品ごとに異なる英数字に意味があるのかもしれない。
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情報募集中
中原区編集室では、引き続き絵付き石について情報を募集する。作者や手掛かりに心当たりがある人は当編集室(【メール】nakahara@townnews.co.jp)まで。