小田原市内の曽我梅林で梅の収穫が始まった。JAかながわ西湘成田総合選果場に青梅を初出荷する5月23日に合わせ、曽我梅林の多くの農家が収穫を開始。
市梅研究会の星野和夫会長によると、今年の予想出荷量は350トンで、2013年以後8年振りの豊作とみられている。不作となった昨年の出荷量実績約140トンと比べ、約2・5倍になる見込み。
同会によると今年は温暖な気候の日が多く、梅酒用の白加賀などは平年より1週間ほど早く開花が始まった。実の太りも良く、白加賀の果実1個あたりの平均重量は6・33gで、直近5年の1・5倍ほどの大玉が多いという。
星野会長は「今年もコロナ禍ではあるが、家庭で梅酒や梅ジャム、梅シロップづくりなどを楽しんでほしい。小田原ならではの梅の魅力を広く伝えたい」と話していた。
同選果場では、梅酒用生梅を6月2日(水)まで、梅干し用生梅を6月9日(水)から18日(金)まで販売する(5月29日(土)、6月1日(火)、12日(土)は休業)。