- コロナ禍による遠出控えにより近所を歩いていると思わぬ再発見につながりますが、今回は、横浜市港北区・都筑区に住む人たちにとって身近な寺院を紹介します。
300年以上の歴史、正福寺
星宿山 正福寺(奥村良玄住職)は、創建年は不詳ながら本尊のお札から300年以上前に開かれたことが判明している寺院です。寛政9年(1797)年には旧本堂が落成、さらに、平成18年(2006年)には現在の新本堂が落成しました。
その正福寺にこのほど完成したのが紫雲廊です。紫雲廊は、本堂と阿弥陀様のいる阿弥陀堂をつなぐ回廊で、阿弥陀様のもと、つまり極楽浄土への架け橋です。
荘厳な本堂から紫雲廊へと歩を進めると右手に閻魔堂が見え、ここには子歳観音御開帳の十一面観音、閻魔大王、奪衣婆の三体の仏像が安置されています。
閻魔大王はわかるけど、奪衣婆って?
この世とあの世の境にあるといわれる三途の川。死後7日目に渡るとされていますが、この川を渡り切ったところに待っているのが奪衣婆です。奪衣婆は、亡くなった人の衣服をはぎ取る老婆の鬼。これを懸衣翁(けんえおう)が衣領樹にかけ、枝のしなり具合で罪を図り、閻魔大王が裁きを下すといいます。
閻魔堂の前を通る瞬間、奪衣婆と閻魔大王の目力に圧倒され、「見逃してもらえまいか」とうつむいてしまうから不思議。
紫雲廊、閻魔堂等の見学は随時受け付け中。
境内の最も高い位置にあるのが、阿弥陀様のいる阿弥陀堂。ここは永代供養堂でもあり、地下納骨堂で遺骨を安置し、その後、阿弥陀堂裏手にある永代供養墓に合祀することができます。「子どもがいない」「子どもは独立し遠方に住んでいる」など、墓地の継承に不安のある人の要望に沿った、新しい供養の形として注目されています。
正福寺では永代供養説明会を開催します。
- 2021年11月7日(日)・14日(日)の午後2時~3時30分
- 各日定員10名。要予約。会場申込は正福寺。
- 電話:045・591・1963 メール:okumura@syoufukuji.jp
住職はサッカーコーチ!
奥村良玄住職のもう一つの顔、それは、地域に根差したサッカークラブ、エストレーラFCの代表コーチ。詳細は求人メディアサイト、スポジョバに紹介されています。
もともとは普通のサッカー少年だったという奥村住職が住職になった経緯や、子どもたちに伝えたい事など、熱い思いが語られています。
また、エストレーラFCのジュニアユースチーム情報をインタビューで答える動画にも出演中です。
奥村住職より地域の方々へ
「私自身、住職でありながらサッカークラブの代表を務め、地域の青少年育成に携わらせていただいております。今後は、檀信徒をはじめとする地域の皆様が心を休めることができる境内整備を進め、私を育てていただいた地域への恩返しのため、地域のコミュニティを作っていければと思います。日常の喧騒を離れ、穏やかな空気にほっとする正福寺へのお参りをお待ちしております」