国の重要文化財に指定されている江島神社の「八臂(はっぴ)弁財天像」(指定名称・木造弁才天坐像)の修復がこのほど完了し、江の島に戻った。現在、同神社奉安殿で公開している。
宇賀弁才天の最古の遺品
弁財天像は鎌倉時代初期に運慶派の仏師によて造られ、弁才天の霊地として知られる江の島に伝来する。高さ58・9cmで、頭上に蛇身の宇賀神をいただく宇賀弁才天の最古の遺品という。
同神社によると、5月から京都で修復作業が行われていたといい、顔の細部や天衣の造形、八本の腕(臂)に持つ宝珠や剣、戟(げき)などの位置を修理した。「益々の神々しさをまとった御姿をぜひご覧ください」と担当者。
午前8時30分から午後4時30分。拝観料は大人200円、中高生100円、小学生50円、小学生未満無料。問い合わせは同神社【電話】0466・22・4020へ。