神奈川警察署(秋本剛署長)はこのほど、子安台自治会の高野孝行会長が特殊詐欺被害を未然に防止したとして、感謝状を贈った。
息子名乗り電話
特殊詐欺の電話は、4月11日に発生した。高野会長は、息子を語る男から電話を受けたと近くに住む90代の女性から相談を受け、オレオレ詐欺であることを見抜き、すぐ警察に通報。その後、女性宅にも訪問してかかってきた電話に対応し、詐欺被害を未然に防いだ。高野会長は「日頃から近所付き合いがあったので、相談を受けたときにすぐに詐欺だと気付くことができた」と振り返る。
アドバイザー1号に
神奈川警察署は、詐欺と見抜き警察署に通報するなど未然防止に尽力した地域住民などを対象に「神奈川警察署サギ防止アドバイザー」に認定。詐欺を未然に防いだ経験などを近隣住民同士のなかで広く伝えてもらう仕組みづくりを開始した。第1号の認定者として高野会長が選定。感謝状とともに、認定証も交付した秋本署長は「地域に身近な方からの呼びかけや支援体制が未然防止に繋がる。高野会長の地域でのご活躍に期待したい」と話した。
高野会長は「子安台は、高齢者が多い地域。詐欺の電話がかかってきたときは恥ずかしがらず、積極的に地域に共有することで被害を未然に防げるような体制づくりを進めていきたい」と認定証を手に意気込みを話した。