利用者を第一に課題共有 西菅田団地の移動支援

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利用者を第一に課題共有 西菅田団地の移動支援
移動支援について意見を交わす同会

 移動支援を先月12日に開始した「西菅田団地けやきの会」が5月17日、約1カ月間運行して気づいた課題などを共有した。同会は同団地の自治会役員などで構成され、住民ボランティアが運行している。当日は、日比野政芳神奈川区長が視察に訪れ、同会と意見交換も行った。

 同団地は平坦な道が少なく坂道が多い丘陵地に位置している。入居開始から約50年経っていることから高齢の住民が多く、買い物や用事に出かけることに難儀しているという。

 その課題を解決するため、同会は地元で特別養護老人ホームを運営する(社福)孝楽会の協力を得て、福祉車両を借り、毎週火曜日の午前10時から11時45分にかけて移動支援を実施している。

運行して1カ月

 当日は運転手をはじめ、添乗員や運営企画を行う同会のメンバーが出席。1カ月運行するなかで、「お米やトイレットペーパーなど重いものや大きいものが買い物できると喜んでくれた」と感謝されたことや「シートベルトの着用に補助が必要」「かなり重い荷物を持たれている方が多いので、決まった停留所だけでなく自宅の近くまで送ることができないか」など運行する運転手や添乗員から意見が出された。

 また、移動支援の取り組みを団地の住民に知ってもらうため更なる周知が必要なことや、スーパーの前だけでなく、ドラッグストア前にも停めることができないかなどルートについても話し合った。同自治会の野原清喜会長は「話しあった意見をいろいろ試しながら利用者にとって活用しやすい移動支援の在り方を模索していきたい」と話した。様々な意見を聞いた日比野区長は「利用者のことを第一に思い、細かいところまで話されていた。この取り組みのように、区内各地で住民主体の取り組みが広がることを期待したいです」と感想を話した。

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住所

神奈川県横浜市神奈川区

公開日:2022-05-26

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