真鶴町の貴船神社の例大祭「貴船まつり」が7月27日(水)、28日(木)に行われる。同まつりは日本三大船祭りの一つとされ、国の重要無形民俗文化財に指定されている。
2020・2021は神事のみ
コロナ禍前までは、小早船2隻が町内の港を渡る「海上渡御」を実施していたほか、豊漁や無病息災を祈願して神輿や花山車の町内巡行を行っていたが、ここ2年はコロナ禍の影響で海上渡御などを中止し、貴船神社での神事のみ行っていた。
2022はやり方を変えて
町の有志からなる貴船まつり推進本部の大石和紘本部長によると、今年は3年ぶりに小早船2隻に飾り付けを施し、海上渡御は行わず、1隻ずつ真鶴港の東と西の船揚場に展示する。また、神輿などは担いで歩く形式ではなく、車両に載せて町内を巡るよう変更した。
伝統を引き継ぐ
300年以上の歴史がある同まつり。大石本部長は「伝統を引き継いでいきたい」と、多くの関係者らと昨年8月から「どのような形なら開催できるか」などの協議を重ねてきた。貴船神社の平井義行宮司は「新しい貴船まつりとして継続していければ」とした。