2022年大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の舞台である神奈川県。実は、その中西部に位置する秦野市にも、この「鎌倉殿の13人」のゆかりの地があるのです!
今回、秦野市×スルガ銀行(株)の企画「はだくる」で、自転車好きの市職員2人が秦野市内のゆかりの地を巡ると聞き、記者も一緒に密着取材してきました!
楽しい学びあり、おいしいグルメあり、でもかなりハードなスケジュールに2人もさすがにお疲れ気味…!?果たしてどんな旅が待ち受けているのか。まずは、秦野市街地を巡った前編からご紹介します!
- 「はだくる」とは?…秦野市とスルガ銀行が連携して実施する自転車等を活用したシティプロモーション。2022年8月から2023年4月までの間で全4回、毎回異なるテーマを設定したコースを自転車で巡り、その様子を秦野市とスルガ銀行のSNSで情報発信を行う企画です。「秦野に来る」と「はだのサイクル」という意味を込めて「はだくる」と名付けられました。今回の企画は第1回「鎌倉殿の時代へ…秦野ゆかりの地めぐり」となります。
スポット一覧
1. 元湯陣屋
2. 雨沼山 幡松院 西光寺
3. 大聖山 金剛寺
4. 田原ふるさと公園
5. 源実朝公御首塚
6. ペコちゃん公園はだの
7. はだのじばさんず&Sun’s Gelato
1. 元湯陣屋
旅の始まりは、鶴巻温泉の「元湯陣屋(じんや)」から。ここはかつて和田義盛公の別邸があった場所です。
- 和田義盛(わだよしもり/1147~1213)…三浦義澄の甥で、相模国の三浦郡和田を本拠地とする三浦氏の一族として頼朝の挙兵に参加。頼朝が鎌倉を拠点に定めると、初代侍所別当(長官)に任じられました。
※出典:鎌倉殿×13人の御家人たち「ゆかりの地」めぐり 特設ウェブページ
100年以上の歴史がある「元湯陣屋」には、代々の当主が少しずつ収集してきた古美術品が館内に展示されています。鎌倉時代の鎧兜もそのひとつ。旅の始まりにあたって、まずは遠い鎌倉時代に想いを馳せます。
※注意:一般見学の際はフロントにご確認ください。
2. 雨沼山 幡松院 西光寺
陣屋を後にしておよそ5分、西光寺(さいこうじ)にやってきました。
西光寺は、和田義盛公の側室がこの地に住んでおり、和田合戦で討たれた亡き夫の菩提のため、ご持仏「阿弥陀如来」を持ってきてお堂を建立したのが始まりといわれています。
- 取材メモ/本堂に向かって左側には和田家の墓地があり、観応2年(1351年)の銘がある和田家五輪塔を今も見ることができます。
さて、次に向かうは東田原!ここから一気にギアを上げて、サイクリングです。
3. 大聖山 金剛寺
走ることおよそ45分。金剛寺に到着しました!
屋根には源氏家紋の笹竜胆が輝いています。3代将軍・源実朝公が暗殺された際、その御首(みしるし)が鎌倉から金剛寺に運ばれ、近くに埋葬されたと言われており、供養のため木造の五輪塔を建て、寺名も実朝公の法号金剛寺殿にちなみ「金剛寺」としたのだとか。
五輪塔は現在、鎌倉国宝館に保管されており、ここにはレプリカが設置されています。
- 源 実朝(みなもとのさねとも/1192~1219)…鎌倉幕府を開いた頼朝と政子の次男として生まれ、兄の頼家が追放されると12歳で征夷大将軍に就きました。1219年、鶴岡八幡宮で頼家の子・公暁に暗殺され、これにより鎌倉幕府の源氏将軍は断絶します。
※出典:鎌倉殿×13人の御家人たち「ゆかりの地」めぐり 特設ウェブページ
この日は鈴木楚道住職(34代)のご厚意で、本堂に安置されている源実朝像も見せていただきました。
- 取材メモ/普段は非公開ですが、毎年11月23日に行われる源実朝公御首塚での法要にあわせ、一般公開も行われているそうです。
4. 田原ふるさと公園
ここでちょうどお昼になったので、田原ふるさと公園内にある「そば処東雲(しののめ)」でお昼休憩です!
- 取材メモ/田原ふるさと公園は金剛寺のすぐ近くにあります。この公園は古墳時代の集落跡や鎌倉時代の武士の館跡と考えられる遺構が発見された「東田原中丸遺跡」を整備した公園となっています。
東雲では季節の御膳を注文。ざるそばや季節のごはん、天ぷらなどボリュームも満点で、疲れた体にしみこむ~~!
ここでエネルギーをチャージして、さぁ、午後のスタートです!
5. 源実朝公御首塚
次の場所へ移動する前に、源実朝公御首塚へ。田原ふるさと公園内にあります。
源実朝公が暗殺されたあと、行方不明になっていた御首を武常晴らが見つけ、この地に運び埋葬し、供養したといわれています。供養のための五輪塔は当初木造でしたが、33回忌に石造に作り替えられました。
- 取材メモ/実朝公はすぐれた歌人として有名で、近くには金槐和歌集に収められた歌碑もあります。
ここから、今度は秦野市の中心地へ漕ぎ出します!
6. ペコちゃん公園はだの
途中で気になる公園を発見!その名も「ペコちゃん公園はだの」です。公園内にペコちゃんのモニュメントもあり、これは映えスポットか!?
子どもたちが遊べる遊具がたくさんあり、家族連れでにぎわっていました。
7. はだのじばさんず&Sun’s Gelato
ペコちゃん公園はだのから約10分。休憩とお土産購入を兼ねて、農産物直売所「はだのじばさんず」にやってきました。ここには、地元の農産物生産者が直接納めている新鮮な野菜や果物、加工品がたくさんあります。
- 取材メモ/暑かったこの日は、さわやかな「はだの丹沢梨サイダー」を購入。秦野産の梨果汁が使われているそうです。
休憩は隣接する「Sun’s Gelato」(サンズ ジェラート)で!秦野産の素材を使ったジェラートなどもありました。
休憩も終わり、秦野の歴史と鎌倉殿ゆかりの地を巡る旅はここからが後半戦。西側へと移動していきます。