葉山町育ち、逗子市在住のコントラバス奏者・地代所悠さんが、オリジナルドラマ「コントラバスヒーロー」を制作した。脚本や音楽、衣装に至るまで「完全オリジナル」で、10月8日から第1話がユーチューブで公開されている。
物語の主人公は「コントラバスヒーロー」。悪を懲らしめるのではなく、一緒にハーモニーを響かせることによって、自由を守り、より良い未来を作ろうとするこれまでにないヒーローだ。
企画・制作・主演などを務めるのはプロのコントラバス奏者として第一線で活躍する地代所悠さん。元々、ヒーローものや特撮が大好きで、幼い頃には油壺マリンパークでヒーローに会えたのを今でも強烈に覚えているという。その魅力を「いるだけで場を明るくする」と語り、30歳という節目を前に一念発起。一からドラマを制作することを決意し、編集の勉強を経て今年6月から、市内の自宅でスーツやマスクを作り始めた。撮影は三浦半島を中心に行っており、見慣れた風景が出てくるのも特徴だ。佳境に入ったころには4人のコアメンバーと寝食も忘れて作業に励んだという。
ドラマはテレビ顔負けのクオリティで、ロゴやCG、途中に流れるCM風の映像も全てオリジナル。第1話では、技術が高いが故に他者を排除し、コンサートつぶしをする悪役の「ソリスト男爵」が登場。演じるのはプロのテノール歌手で、劇中歌やエンディング曲も今回のために収録したこだわりぶりだ。
身近な音楽家や大学時代の先生など、実際にあった出来事をもとに脚本を組み立てているという地代所さん。「音楽家だけでなく”社会人あるある”が詰まった内容なので、大人の方にも楽しんでもらえると思う」と語る。
今後は、半年に1本のペースで作品をアップしていくほか、ヒーローショーも行っていく予定。11月には初となる舞台が横須賀市で予定されている。
映像や最新情報はホームページ【URL】https://contrabasshero.com/13へ。