【2月4日~9日】「MAG♡NET展」にて聖書の世界を彫刻で表現@元麻布ギャラリー平塚

シェアする

PR・イベントは終了しました。

【2月4日~9日】「MAG♡NET展」にて聖書の世界を彫刻で表現@元麻布ギャラリー平塚
アフリカゾウの作品を持つ小泉さん

 夕陽ケ丘在住の彫刻家、小泉恵一さん(41)が2月4日(土)〜9日(木)に元麻布ギャラリー平塚で開催される「MAG♡NET展」に参加する。小泉さんは聖書の記述を基にした彫刻や絵画などを制作するクリスチャンアーティスト。自宅兼アトリエには、聖書の一場面を表現した彫刻のほか、骨格から精巧に作られたアフリカゾウなどが所狭しと並んでいる。

 祖父、父、おじもアーティストという芸術一家で育った小泉さん。「言葉を話すのとほぼ同時に鉛筆で描いていた」と話し、小さい頃は須馬踏切に連れて行ってもらっては、大好きな電車を観察して絵を描くことが好きだったという。

 13歳頃、国立西洋美術館(上野)で象徴主義の画家、ギュスターヴ・モローの作品を見て以来、宗教や文学を美術で表現することや、水彩画の技術に魅了された。「モローの作品が欲しいけど、手に入れられないから、描くしかないと思った」ときっぱり。その後も独学で、絵画のほか彫刻などにも創作の幅を広げていった。

 写実的な描写にこだわるのは、聖書への敬意の表れだ。記述された内容を正確に読み解き、考古学などの資料を参考にして、当時のローマ帝国の文化などと照らし合わせながら、イエスとその周辺の人間関係、出来事を浮き彫りにしていく。「モローの絵を見た後は、絵で聖書を表現するだけの力を下さいと、よくお祈りしました。真理を説くイエスはどんな気持ちで、どんな表情だったのかと考え、作品として俯瞰することで理解が深まる気がします」

 15歳頃、ドキュメンタリーを見て引かれたアフリカゾウを石粉粘土で作って以来、動物をモチーフとした彫刻にも力を入れる。「聖書に基づく作品は自問自答の苦しみがあるけど、動物を作るときはただただ楽しい」とにっこり。解剖学の資料を集め、骨格や筋肉を踏まえて造形していく。「動物はそのままが美しい。そこに忠実でいたい」。聖書や生命への敬意が、緻密で精巧な作品を生み出している。

開催日

2023年2月4日(土)~2023年2月9日(木)

住所

神奈川県平塚市明石町1-1 東横イン1F

問い合わせ

元麻布ギャラリー平塚

電話

0463-22-7625

0463-22-7625

公開日:2023-02-03

関連タグ