高校生が主体となって運営するカフェスタイルのコミュニティースペースが、4月22日(土)、湘南大庭市民センターにオープンした。運営するのは藤沢西高校の生徒を中心とした団体「マイミライnext」。副代表の加藤雄飛さん(17)は「出会いの場を提供して、地域を元気づけたい」と意気込む。
子ども会議「マイミライ」の活動の一環
同団体は、地区内の小学生から高校生までの子どもたちの目線でまちづくりを議論し、市に提案する活動を続ける子ども会議「マイミライ」から生まれた。代表は、後見人でもある細沼惠美子さん(58)だが、活動の中心となるのは副代表の加藤さんら高校生14人と、今年西高を卒業した副代表の大学生・山崎隼さん(18)。子ども会議の議論の中で生まれた課題を実際の活動で解決する組織として大人の支援を受けながら活動している。
コミュニティースペースの設置もその一環。同会議で住民間、世代間の交流の少なさを議論する中、自分たちで作ろうと開設にこぎつけた。「オープンだけに終わらず、これから自分たちにできることを考えて活動する」と山崎さん。
名称は「リエゾン」小学生以下には無料でジュース(1杯)
訪れた人たちが自分たちや客同士でつながる機会を作れるよう、橋渡しなどの意味を持つ「リエゾン」と名付けた。場所は同市民センターの中庭にあたる多目的広場。コーヒーや紅茶を協賛として廉価で提供し、小学生以下には無料でジュース(1杯)を提供する。
イベントもいろいろ
カフェ以外にもすでに主体的な地域イベントやボランティア活動の実施が予定されている。内容は花火大会や、西高文化部の発表会、市と協力して高校生が教えるスマートフォン教室など。住民が集うきっかけづくりや、地域課題の解決に取り組むという。高校生メンバーの石川舞華さん(17)は「地域の方々と関われることが楽しみ」と笑顔を見せた。
場所を提供した市民センターを始め、東屋の整備、コーヒー豆や手作りの器の提供、資金面の援助など多くの大人の支援もあった。そんな大人を代表して細沼代表は「高校生をはじめ子どもたちの思いを未来のまちづくりに反映させていきたい」と思いを話した。
高校生は土日のうち1日「オープン情報はLINEで」
初日の22日は午前10時30分から午後2時30分まで開店。通常は週2日程度を予定。高校生は土日のうち1日、大人メンバーで平日1日を想定している。オープン情報はLINEの友達登録で発信する。