川崎市役所新本庁舎が6月19日に完成した。旧本庁舎をデザインした復元塔も姿を現し、市民から「懐かしい姿が戻ってきた」と喜びの声が上がっている。
一部を復元
2012年に、神奈川県教育委員会が行う近代化遺産の調査対象になったことから、シンボルであった時計塔をはじめとする市役所通り側の一部を復元することが決定した。約36メートルの高さや階数も建設当時の旧本庁舎と同じになっている。
担当者は「1938年に完成し、戦争をくぐりぬけてきた旧本庁舎をできる限り忠実に復元しました。今までの歴史を学ぶことができる展示や周辺の景色が一望できる展望フロアも設置し、市民の皆様に興味を持っていただける仕掛けをご用意しています」と話す。
7月7日まで限定ライトアップ
新本庁舎は地震や水害、それにともなう停電など、さまざまな災害への対策が施されており、発災時には災害対策活動の中枢拠点として機能する。7月1日(土)から7日(金)まで、市制記念日を祝う限定のライトアップを行う。新本庁舎の一般公開は秋ごろを予定している。