生田地区町会連合会（西尾信会長）は10月20日、地区内の意見をまとめた要望書を藤井智弘区長に提出した。

　住みよいまちづくりを推進するため同連合会では毎年、単一の町内会や自治会だけでは解決できない問題について要望を集約して区長に提出し、実現を後押ししている。

　今回の要望は、【1】地域のコミュニティ交通の補助金またはシルバーパスの選択制の採用（バスまたはタクシー割引券）【生田山の手自治会】・坂の上に住む住民の利便性のためのオンデマンド交通及びタクシー補助券の支給【五反田自治会】【2】生田出張所大会議室のさらなる活用（町内会・自治会の総会会場として利用）【月見台自治会】の２項目。

　【1】は、住民の高齢化が進み徒歩での移動が困難となっているという背景があり、同じような問題を抱えた自治会と共通した取り組みとして要望がされた。【2】は、高齢者へのコロナ感染症拡大防止の観点から、生田出張所の大会議室を町内会・自治会が総会会場として利用できるよう、要綱の見直しなどを求めた。

　当日、多摩区役所を訪れた西尾会長が、藤井区長に要望書を手渡した。西尾会長は「実施へ尽力いただきたい」と求め、藤井区長は「しっかりと確認し、関係部署と協力しながら対応について検討してまいりたい」と応じた。

　提出を終えて西尾会長は、「要望を通じて、地域の皆さんが安全、安心で住みやすいまちづくりに取り組んでいきたい」と思いを述べた。