中井町の保健福祉センター内の未病センター・なかい健康づくりステーションに、新設備「トレッドミル(ランニングマシン)」が導入された。世界中の景色を見ながらウォーキングができるように改良されており、10月23日から利用が始まっている。
同施設は健康に対する意識を高め、体力づくりを支援するために、2016年に開設。県の認証を受け、民間企業が15年に開設した「未病センター」(小田原市)と同様の機能を持つ。脳年齢の測定や血圧計が利用できるほか、ステップ運動台やモニター越しに世界各地のコースを走ることができるバーチャルサイクルも導入されている。
今回はバーチャルサイクルと似た体験をランニングマシンでも利用できるように新調。バーチャルスポーツアプリ「Kinomap」を活用したもので、各国の利用者が投稿したウォーキングコースから好きなコースを選択すると、自分が歩いたり走ったりするペースに連動して映像が進む。コースの途中で休憩もできる。「バーチャルサイクルはどちらかというと若い人向きだった。ウォーキングマシンは時速0・8キロから自分の好きなペースに調整して歩くことができるので、高齢の方も気軽に楽しんでほしい」と町健康課は話した。
中井町内を周る厳島湿生公園や町役場などを通る約8キロのオリジナルコースも。Kinomapでは投稿されたコースを誰でも利用できるため、中井町のコースを世界に発信することで、地域の魅力を知ってもらうねらいもある。町健康課は「さまざまな景色を見ながら歩くことができるので、飽きることなく継続しやすくなるかと思います。暑い時や雨が降った時などに体を動かしに、お気軽にお越しください」と呼びかけた。
町外からの利用可。費用無料。平日午前9時から午後5時まで。問い合わせは町健康課【電話】0465・81・5546。