上町商店街の一角にある私設ギャラリー「ヨコスカアートセンター」で、子育て真っただ中の4人の作家による企画展「親子で感じる横須賀 ─子育てから生まれた作品─」が開かれている。アーティスト・イン・レジデンスの手法を取り入れ、親子で横須賀を訪れてもらい自由な発想で手掛けた作品を紹介している。
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今企画展の主題は、創作活動と子育ての両立。「アーティストも生活者であり、育児をしながら時間の捻出などを工夫して作品づくりに挑んでいる」と同センターを主宰する越中正人さん。その一方で子供の誕生を機に制作をやめてしまうケースも少なくなく、両立を考える動きが広がることを期待する。「作家には子育て中の不自由さも含めて作品に投影してもらった」と話している。
参加したのは城田圭介氏、長谷川冬香氏、冨山真美氏、茂木敏宏氏。写真と絵画の組み合わせ、子どもが作った折り紙などを取り入れた親子共作、横須賀の主要スポットの立体造形、ドブ板通りにある建物の壁からインスピレーションを得たペン画作品と表現手法はバラエティーに富む。子育てのステージもそれぞれで異なり、作品にもそれが色濃く反映されている。
開館日は木・金・土曜の午前10時30分から午後6時30分。会期は12月23日㈯まで。同センターのホームぺージ(https://www.yokosuka-ac.jp/)に詳細情報。