誰もが住み慣れた地域で安心して暮らすことができるように、日常生活の中で「ちょっと気になる」「ちょっと心配」という人に対して、住民が見守りや訪問を行う「ふれあい活動」。神奈川区では、約1000人が活動を行っている。
昨年12月15日には神奈川公会堂で、「ふれあい活動員研修会」が開催された。昨年度は講義がメインだったが、今年度は地域の事例発表をメインにして実施。青木第一地区では、年2回の研修を通して情報共有をして連携を密にしていることや2人のまとめ役が中心となって研修会の企画・運営を行っていることを発表した。羽沢地区では、特定の人ではなく地域全体で見守りを行っていることを報告。ふれあい活動員の選定を町内会長から地区社協へ推薦する体制に変更することで、地域全体で課題意識の共有につながっていることを発表した。そのほか、武蔵野大学の渡辺裕一教授による講演やパネルディスカッションも行い、ふれあい活動についての知見を深めた。
参加者は、「個人だけでなく活動員と情報を共有して、高齢者や見守り対象者の状況を把握できるようにしたい」「地域の取り組みが具体的にわかり勉強になった」と充実した表情を見せた。