結婚間近?な記者がレポート!14種の「愛の言葉おみくじ」が話題の鎌倉文学館特別展

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結婚間近?な記者がレポート!14種の「愛の言葉おみくじ」が話題の鎌倉文学館特別展
14種ある「愛の言葉おみくじ」

 2月14日―世の女性がそわそわする決戦の日に合わせ、今年も鎌倉文学館で「愛は言葉だ!文豪のハートにふれるバレンタイン」が2月18日(日)まで開かれている。そんな愛の企画を「干物女」の目線から紹介してきた記者も、今年はちょっと状況が違う。「おまえを嫁に」という人が現れたのだ。そう私はもう渇いてない。渇いていないのよ。ハハハハハハ。というわけで今年は「末永く続く愛」の秘訣を文豪の言葉から探ってみようと同館を訪れた。

 「愛」を通して文学に親しみを持ってもらおうと、2011年から毎年開催されている、鎌倉文学館の同展。期間中は、甘いものが大好きだった芥川龍之介の随筆原稿「しるこ」や、山崎方代の恋の歌の軸などが特別展示される。また期間中の土曜、日曜、祝日午後1時からは「文豪の愛にまつわるギャラリートーク」も実施される。

 何といっても、この企画展で一番人気なのが「文豪の愛の言葉おみくじ」。夏目漱石や太宰治など14人の文学者の作品や手紙から選りすぐった一節が「おみくじ」となり、引いたくじに書かれている言葉を読んで「その通り」と思ったら大吉、「まあまあ」なら中吉、という仕組みだ。

 同館学芸員の斎木菜津美さんに、今年のおみくじから「夫婦円満エピソード」について話してもらった。

泉鏡花&すず夫妻

 「泉鏡花とすず夫妻は、大恋愛の末に結婚したことで有名です」と斎木さん。師匠だった尾崎紅葉の行きつけの店ですずと出会った泉は、交際を反対する尾崎に見つからないようにして2人の愛を深めていったという。後年は重度の潔癖症に苦しむ泉をすずが献身的に支え、「年配になっても手を繋いで散歩するなど、当時では珍しいほどのアツアツぶり」だったとか。

 そんな泉の言葉が載ったくじは戯曲「天守物語」の中の一文「真の恋は、心と心」。心を通じ合った相手と晩年まで寄り添う…そんな関係に、私もなりたい。

与謝野鉄幹&晶子夫妻

 そろって歌人だった、与謝野鉄幹・晶子夫妻。晶子は歌の評価が高くなり鉄幹から嫉妬されることがあっても、夫を立てる妻の立場は崩さなかったという。「歌人として、また一家の父として鉄幹のことを尊敬していたようです」と斎木さん。相手への尊敬が家内円満の鍵ということだろうか。

 晶子のくじは、鉄幹への恋心が最高潮に達している時期に世に出た「みだれ髪」収録の「道を云はず後を思はず名を問はずここに恋ひ恋ふ君と我と見る」。あなたと歩んでいく、その覚悟が見て取れる。

 くじに掲載されている言葉は一つひとつが重く感じられた。ちなみに上司が贈ってくれたのが「結婚はゴールじゃなくてスタート。しかも途中から障害物競走に変わる」。聞けば明石家さんまさんの言葉だそう。なるほど深い。

 「円満な家庭を築いて、文豪に負けないくらいアツアツになって帰ってこよう」。こう心に誓って、同館を後にした。

 展示は午前9時から午後4時30分(入館は4時)まで。一般300円、小中学生100円。市内在住65歳以上は無料。2月5日休館。問合せは【電話】0467・23・3911同文学館へ。

開催日

2018年1月27日(土)~2018年2月18日(日)

住所

神奈川県鎌倉市鎌倉文学館

費用

一般300円
小中学生100円
鎌倉市在住65歳以上無料

問い合わせ

鎌倉文学館

電話

0467-23-3911

0467-23-3911

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公開日:2018-02-07

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