パリオリンピックでも日本選手の活躍が目立ったスケートボード競技。2028年に開催されるアメリカ・ロサンゼルス大会への出場を目指しているのが茅ヶ崎市在住の猪又湊哉(そうや)さんです。2009年生まれの中学3年生ですが、目標とする「オリンピックでのメダル」に向けて、国内外を飛び回っています。
小学1年生から競技スタート
猪又さんがスケートボードを始めたのは小1の夏休み。鵠沼海浜公園スケートパークで行われた体験会に参加し「周りにいた選手たちがかっこよく見えた」とすぐに夢中になったといいます。
「練習している間は、ほかのことを何も考えられなくなるぐらい集中している」と猪又さん。「難しい技が決まったら、みんなで一緒に喜びあえるのがスケートボードのいいところ」と周囲の応援も力に、めきめきと実力を伸ばしていきました。
小6で出場した全日本スケートボード選手権大会・男子パーク(お椀を組み合わせたようなコースで行う競技)で2位に。その後、強化選手に指定され、2022年以降は数々の国際大会に出場しています。
武器は高いジャンプから繰り出す多彩な技。今年6月には、アメリカで開催されたストリートスポーツの祭典「エックスゲームズ」への出場を果たしました。五輪種目ではないものの「バート」(最上部が垂直な半円の構造物で技を競う)のベストトリックで2位に入る快挙を達成。本場の空気に触れたことも刺激になったようで「アメリカはパークが多く、競技を楽しんでいる人もたくさんいた。日本でも、もっともっとスケートボードを盛り上げたい」と話します。
4年後「ロス」へ照準
間もなく「ロス五輪」に向けた戦いが始まります。まずは10月に行われる全日本選手権で上位に入って国際大会に出場し、世界ランクを上げることが重要になるといいます。
「一生スケートボードをやっていたい。将来はアメリカに自分のパークを作ることが夢。そのためにもオリンピックでメダルを取りたい」 と話しています。
大会結果などは自身のインスタグラム(soya_inomata)で発信中。
また9月20日(金)には、茅ヶ崎FM(89・2MHz)で茅ヶ崎市の提供で放送中の「#ちがすき」(午後0時30分から1時)に出演するなので、ぜひチェックしてみてください。