等々力でのホームゲームで、選手入場の直前に流れる「ファンファーレ」。音色を奏でているのは、洗足学園音楽大学のブラスバンド「フロントールズ」のメンバー。
このうちの5~6人が試合ごとにトランペット隊を結成。試合前のみならずフロンパークで行われているステージイベントでの「時報演奏」、ハーフタイムショー等でも場内を盛り上げている。
本格的な活動は’04年から
同大学教授でフルート奏者の渡部享さんが率いる演奏会実習ゼミバンドとして、2004年から本格的な活動をスタートした「フロントールズ」。スポーツと音楽の融合を図る本格的な吹奏楽を得意とするブラスバンドとして、フロンターレの新体制発表会やファン感謝イベントなどでも様々なパフォーマンスを披露している。
ハーフハーフタイムショーでの演奏時などは渡部教授(写真左)が指揮者を務めることも
演奏者は「日替わり」
ファンファーレを奏でるメンバーは試合ごとにまちまち。
トランペット隊を率いるパートリーダーの依田彩貴子さんが「各自の都合」や「出演希望の有無」「高・低音パートごとの振り分け」などを考慮しながらシフトを考案している。場合によっては自身は演奏せずマネジメントに専念することもあるのだとか。
「試合直前のファンファーレが上手く演奏できないと、選手の士気にも影響がでてしまうので」と、プレッシャーの存在を明かしつつも「2万人のサポーターの前で演奏披露できるのは何より嬉しい」とも。勝利を呼び込むための音色を、今日も奏でる。