『野村万蔵による芸能サロン~狂言を楽しもう~』
中世の庶民の日常生活を明るく描いた、セリフが中心の喜劇「狂言」。2025年1月18日(土)、川崎能楽堂では、初笑いにおススメの野村万蔵さんをはじめとした、和泉流の狂言師による“解説付き”公演がおこなわれます。
狂言が初めての方にとっては分かりやすく、狂言を見たことがある方にとっては新たな発見ができるような内容です。新年を清々しい笑いでお迎えください。
狂言「鬼瓦」
大名…野村 万之丞 太郎冠者…野村 眞之介
”長く在京し無事訴訟をすませて帰国することになった大名(シテ)が、太郎冠者(アド)を連れて日頃信仰する因幡薬師(平等寺)へお礼とお別れに参詣します。礼拝の後、国元にもこれに似た薬師堂を建てたいと思い御堂の造作を見て回ってると、鬼瓦が目にとまり…。”
狂言「舟渡聟」 野村 万蔵
船頭…野村 万蔵 聟…野村 拳之介 船頭の妻…石井 康太
”聟(=婿)が土産の酒を持って、聟入りに出かけます。途中で渡し舟に乗った聟は、船頭に酒を振る舞うよう迫られてしまいます。もちろん聟は断りますが、船頭に脅されたので仕方なく酒を振る舞うことにします。ところが船頭が杯を重ねてしまい、酒は残り少なくなってしまいます。舟を降りた聟は舅(=義父)と対面することになりますが…。”