5月5日の端午の節句にあわせ、日吉出張所(幸区南加瀬)で兜や陣羽織飾り、金太郎などの五月人形、こいのぼり約50点が4月24日から1階タウンホールで展示され、訪れる人の目を楽しませている。
50年前の兜飾りも
日吉地区の住民から寄せられたもので、こいのぼりは加瀬山の緑の保全や育成活動に携わる「さいわい加瀬山の会」から借りたという。「50年前に購入した兜飾り」など歴史を感じるものや、子どもの健やかな成長を願う「張子の虎」なども飾られている。展示は「季節を感じる一助になれば」と、日吉出張所が企画。同出張所では、2025年3月にひな人形の展示を同様の形で実施し、好評を博したという。
初日には兜飾りにスマートフォンをかざして撮影する女性の姿もあった。女性は、絵手紙サークルで兜飾りや五月人形を題材に描くことから、日吉分館に参考になる本を探しに訪れ、偶然展示されているのを見かけたという。女性は「実物が見られてよかった。昔飾ったこともあり、懐かしい」と語った。
同出張所の日野英樹所長は「地域の方が子どもたちのためにと快く寄贈していただいた。趣のある味わい深いものばかり。連休中も空いているので見に来てもらえれば」と呼びかける。
展示期間は、5月15日(木)まで。開館時間は午前8時30分から午後5時。