世界フェアトレード月間の5月に合わせ、逗子フェアトレードタウンの会と逗子市は17日(土)、逗子文化プラザ市民交流センターでフォーラムを開催する。フェアトレードには世界平和を希求する理念も盛り込まれており、戦後80年の今年のテーマに「平和」を掲げた。主催者はワークショップや講演を通し、「フェアトレードが平和につながる活動であることを実感してほしい」と力を込める。
フェアトレードとは適正な価格で取引することで、開発途上国の農家、小規模生産者・女性など、立場の弱い人たちの自立を支援する活動を指す。逗子市は2016年、日本で3番目にフェアトレードタウンに認定されており、「フェアトレードタウン宣言」の中で、世界平和につながる同活動の意義をうたっている。
逗子フェアトレードタウンの会共同代表の磯野よしこ昌子さんは「戦争の原因になっている貧困や人権問題を解決することの一つにフェアトレードがある。戦争は遠い国の話ではなく、買い物をすることで平和に貢献することができるということが伝われば」と語る。
イベントは3部構成
会場は交流センター2階、第2・3・4会議室。イベントの第一部は午前10時30分から午後0時30分まで、子どもと大人を対象にした「絵本のワークショップ」を開催。ずし絵本・アートプロジェクトが100冊ほどの絵本を用意し、平和や世界についての絵本の読み聞かせや、語り合いを行う。
第2部は午後1時から3時まで「フェアトレード・ユースフォーラム」と題し、中高生・大学生によるフェアトレードや平和に関する活動紹介や交流会を実施する。
第3部は午後3時30分から前逗子市長の平井竜一氏が講師として登壇し、「逗子フェアトレードタウン宣言を読み解く」と題した講演会を開催。参加費500円(高校生以下無料)。定員60人、先着順。
会場の一画で市内外からフェアトレードの店が集まり、マルシェも開かれる。