国府津駅改札の券売機近くにこのほど、浮世絵風の壁画アートが描かれ、地元住民や利用客らの目を楽しませている。
手掛けたのは、5年前から全国各地で約100カ所に及ぶアート壁画を制作してきた乙部遊さんと野崎良太さん。今回は、かつて東海道本線を走っていた蒸気機関車や国府津駅に併設していた機関庫などを描いた。作風は浮世絵に寄せながら、現代的なテイストを取り入れることで、日常に溶け込む昔懐かしの風景を表したという。
5月2日には除幕式が開かれ、加藤憲一小田原市長もお披露目の場に立ち合った。「国府津駅は明治の開業で、文明開化の波がここからやってきた。それがよく表されている」と言い、「お城とは違う小田原らしさがあるのがこのエリア。これからもその風情を大事にしていってほしい」と地域の活動に励ましの言葉を送った。