国際バカロレアPYP認定校
一年中入れる温水プールや空に浮かぶネットの遊具も備える、こばと幼稚園。その充実した環境は、ご存知の方も多いかもしれません。
もちろん、のびのびと過ごせる環境は大きな魅力です。しかし、園で見たのはその整った器の中で、子どもたちの未来に大切なことを一つひとつ丁寧に育む、先生方の姿でした。今回は、その魅力の奥にある教育の一端をご紹介します。
「なぜ?」から始まる、世界との対話
こばと幼稚園の教育の根底には、「自分が生きていることに気づき、その尊さを知ってほしい」という願いがあるといいます。その一つが、物事の本質に目を向ける「探究心」を日々育むことです。
- 例えば、「植物は姿が変わっていくから生きているね」「おしべとめしべがあるんだね」。そんな日々の発見が、物事の共通点や違いを見抜く「考える力」の基礎となります。
それは、どこの国へ行っても、時代が変わっても必要な力です。
外遊びにも英語の先生がいました。かくれんぼでは、先生が「One, two, three…」と数え始めると、子どもたちは一斉に楽しそうに隠れ始めます。その光景は、知識や言葉が世界と関わる楽しい道具だと伝えているようでした。
五感で味わう「生きている」実感
毎週金曜は、園内手作りの「玄米餅」で自らの「生」を食で味わう体験が待っています。粘り気が少なく伸びにくいお餅で、喉に詰まらせる心配が少ないため、しっかり噛む良い習慣に。
仲間とのバスケットボールも貴重な機会です。毎年2月には大会も開催。先生は「5人チームだから役割が生まれ、互いに得意なことで補い合える良いスポーツです」と教えてくれました。
この日の初回練習では、「見てて!」「入るかな?」と、子どもたちの楽しそうな姿が。
- 卒園後、別々の中学に進んだ子たちが大会で互いにキャプテンマークを付けて再会した、というのもこの経験の楽しさを物語るエピソードです。
すべての土台にある、温かなまなざし
この豊かな体験を支えるのは、国の基準を上回る人数の先生方の存在です。個性に寄り添い、丁寧に関わる安心感が、子どもたちの挑戦を支える「心の基地」となるのでしょう。
充実した設備やプログラムはもちろん、その真価は、全てを支える深く誠実な「命を育む」という「根っこ」にあるようです。ここで育む経験は、子どもたちの大切な土台となっていくのではないでしょうか。
町田こばと幼稚園ホームページ