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《徹底解剖》0から1を生み出すモノづくりに熱中!!金属加工会社「藤沢工機株式会社」に潜入取材してみた

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《徹底解剖》0から1を生み出すモノづくりに熱中!!金属加工会社「藤沢工機株式会社」に潜入取材してみた

国民の生活になくてはならない鉄道。その心臓部にあたるモーターを製造しているのが、藤沢市石川に本社を構える金属加工会社の「藤沢工機株式会社」だ。社会インフラを支え、2025年で創業56年目を迎える。SDGs企画に合わせ、記者が潜入取材。アルミや鉄といった金属の塊を変幻自在に操り、モノづくりに情熱を注ぐ従業員たちは皆、いきいきと働いていた。

最高品質で新たな価値創造

 1966(昭和44)年、前身となる有限会社足立工業が藤沢市菖蒲沢に設立された。1977(昭和52)年には現在の藤沢工機株式会社に社名変更。2006(昭和18)年に藤沢市石川の新社屋へと移転。2015(平成27)年には第二工場も完成した。

大型量産加工から小型超精密試作までフレキシブル(柔軟)に対応する。

大型機械加工

鉄道・産業機械・原子力・工作機械部品加工

精密機械加工

半導体・精密機械部品加工

鉄道関連メーカーの東芝、日立製作所、三菱電機、東洋電機、富士電機の5社が主な得意先。高速鉄道用・建設機械などの鋳物(いもの/高温で溶かした金属を型に流し込み、冷やし固めた金属製品)やダイキャストケーシング(高圧で金型に溶融金属を射出成形する鋳造法で、機械や電子機器などを外部からの損傷や汚れから守るための外殻やカバー)、フレームといった機械加工を得意とする。実績も多く、材料調達から対応可能だ。

  • 「人の技術と最新設備が融合し、無限の可能性を切り開く加工の未来へ」を掲げ、品質第一主義にこだわる。

3代目社長・足立さんの思い

3代目・代表取締役社長を務めるのが、足立秀樹さん(54)。前職はゲームセンター勤務で、「100円玉を集めていた」と振り返りながら笑みをこぼす。会長で父の春造さん(84)から30歳の時に代を継ぎ、その2年後に社長となった。

職人の世界に飛び込んだ当時は「右も左も分からなかった」が、熱意だけは人一倍あった。その前向きな姿勢が金融機関の担当に伝わり、「まだ若いし、やる気があるならお金を貸すよ」と支えられた。資金繰りも改善し、年商は2億から現在7億円超えと大きく伸びた。

技術の根幹はやはり人の力

これまで大型製品の「高品質・高精度」をテーマに、加工を手掛けてきた。その技術力を活かし、多品種小ロットから量産加工まで顧客の要求に素早く応えられる体制も築いた。さらなる顧客満足度向上を目指し、真心のこもった製品づくりに社員一同取り組んでいる。

先代の春造さんが筆を走らせた「創」の書が会議室に飾られている。それを眺めながら息子の足立社長は「モノづくりの方法は何百通りもあると思う。高品質で安定した製品をつくることを苦労して考え、それを達成できた時には大きな喜びが得られる」と仕事の魅力を語る。

  • 「そしてお客様に言われた通りにつくってはならない。プラスアルファの提案を続け、少しずつ信頼を重ねていくことが大事」とも。

健康経営優良企法人~社員愛し、持続可能な業界へ~

社内のいたるところに賞状がずらり。難易度の高い「技能検定特級や1級」のほか、「健康経営優良法人」の認定書もあった。

「健康経営」とは、従業員の健康管理を経営的な視点で捉え、戦略的に実践すること。企業理念に基づき、従業員への健康投資を行うことは、活力や生産性の向上など組織の活性化をもたらし、結果的に業績や株価の向上につながると期待されている。

経済産業省では、健康経営に係る各種顕彰制度を設けており、優良な健康経営に取り組む法人を「見える化」することで、従業員や求職者、関係・金融機関などから社会的な評価を受けられる環境を整備している。

「健康経営優良企業」は現在、藤沢市内に31社ある。藤沢工機もその一つで、中小規模法人部門で認定されている。

ユニークな福利厚生

一風変わったカード。「俺のおごり自販機」と記載がある。従業員がペアで専用カードを自販機にタッチすると、好きな飲み物をゲットできる仕組み。互いに休憩時間を共有し、雑談の時間などを設けることは、風通しの良い雰囲気づくりにもつながっている。

そのほか「タバコを吸わない」と宣言するだけで、毎月1万円給与に上乗せ。喫煙所がない代わりに、飲み物で交流を深めている。地域のウォーキングラリーへも積極的に参加。従業員31人の健康増進を図っている。

いざ工場へ。一貫生産、フレキシブルな体制

素材調達から熱処理、加工、表面処理、検査、納品まで一貫して引き受けている。製造スキルと幅広い連携で一貫対応が可能だ。

顧客の多様なニーズに対応可能にするべく各工程間での連携を図り、独自の厳しい品質チェック体制を敷いている。高い品質を安定維持できる理由は、こうした効率的な生産管理にある。

福島平隼(たかとし)さん(31)は入社3年目。

塗装・プレス加工業界から転職した。「機械加工は未経験だったけれど、皆さん温かく見守ってくれて、頑張った分だけ周りからの評価をもらえるのが励み。モノづくりは自分の性格に合っている」という。「素人で入ってきたけれど、覚えもセンスも良い」と足立社長も太鼓判を押す。

入社9年目の薄井隆太さん(39)

前職も同じ業界だったというが、「“優秀な職人の集まり”と評判だった藤沢工機に興味が湧き、子どもも生まれたこともあり、ステップアップのつもりで転職した。その噂どおり、一人一人が自分の役割に責任を持ち、次の工程にバトンをつないでいた」と誇らしげに語る。

一般的に髪の毛の太さは0.07~8mmといわれるが、三次元測定機では最小0.001mmの寸法を測ることができる。

毎年従業員から標語を募り、投票で選ばれた1作品を工場に掲げている。

「鉄道業界は安定しているといわれるが、時が流れれば価値も変わる。時代に合わせ、進化し続けなければならない。そのためには従業員たちをバックアップすることで、ここでの仕事を一生のやりがいと思ってもらいたい」と足立社長。

  • 技術集団・藤沢工機。これからも多様化・複雑化する顧客ニーズに的確に応え、未来をつくっていく。

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住所

神奈川県藤沢市石川6-18-54

電話

0466-86-6405

0466-86-6405

FAX: 0466-86-6406

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公開日:2025-06-24

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