シーサイドラインの新杉田駅=磯子区新杉田町=で7月30日、鉄道事業者、消防、警察の三機関が連携した鉄道テロ対応訓練が実施された。
市内で8月に開催されるアフリカ開発会議を前に、関係機関の連携強化を目的に実施された訓練。(株)横浜シーサイドラインや神川県警察、横浜市消防局をはじめ、約90人が参加した。
訓練は列車内で刃物を持った不審者が暴れたことで多数の負傷者が発生し、車内で火災も起こった想定で行われた。不審者が暴れる状況を確認した駅員が乗客の避難誘導を行った後、警察が刃物を持った不審者に対応。身柄の確保後、火災が確認された車内に向けて駅員が消火器で初期消火、消防による救護活動など、実際の事件を想定した動きを確認した。

消防による救助活動
磯子消防署の渡邉浩司署長は訓練を終えて「電車内での事件、火災などの災害が増えてきている。実際の駅舎内で実践的な訓練を行い、各関係機関との連携を再確認し強化することができた。今後も市民の安全・安心を守るために相互に協力して備えていきたい」とコメント。同社の猪俣宏幸社長は「事前の連携含め、お客様の安全のために今後も危機管理に努めていく」と話した。