県立金沢文庫開館95周年特別展「金沢八景みほとけ巡礼-仏像からよみとく金沢の歴史-」が11月9日(日)まで、同館=金沢区金沢町=で開催されている。
かつて「武蔵国六浦荘金沢」と呼ばれ、中世には鎌倉の外港として栄えた同区。近世には金沢の内海の名勝は、「金沢八景」と呼ばれ、風光明媚な景勝地として多くの人が訪れた。
今回の特別展では、金沢の内海周辺に建立された由緒ある寺院と、そこに安置された仏像を通して、中世金沢に展開した寺院の実態や、その後の金沢八景を中心とした巡礼寺院としての位置づけを明らかにする。
開館は午前9時から午後4時30分(入館は4時まで)。毎週月曜休館(祝日の場合は開館、祝日の翌日が休館)。一般600円、20歳未満・学生500円、65歳以上200円、高校生100円、中学生以下と障害者無料。土曜・日曜・祝日の午後2時からと3時からは、ボランティアによる展示解説も。事前申し込み不要。問い合わせは県立金沢文庫【電話】045・701・9069。
主な展示作品
▽脱活乾漆造菩薩坐像(奈良時代・龍華寺・市指定有形文化財)▽阿弥陀如来坐像及び両脇侍立像(久安三年・宝樹院・県指定重要文化財)▽運慶作大威徳明王像(建保四年・光明院・重要文化財)▽運慶作抜頭面(建保七年・瀬戸神社・重要文化財)▽薬師如来坐像(鎌倉時代・東光禅寺・市指定有形文化財)▽金銅製愛染明王坐像(永仁五年・称名寺・重要文化財)▽地蔵菩薩坐像(鎌倉時代・泥牛庵)ほか。