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オリジナリティ溢れるギターづくりで茅ヶ崎から世界へ。「saitias guitars」齊田隼人さん

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オリジナリティ溢れるギターづくりで茅ヶ崎から世界へ。「saitias guitars」齊田隼人さん

茅ヶ崎市内に工房を構え、世界中のベーシストから熱い視線を集めている楽器メーカーをご存知でしょうか。2020年に設立された「saitias guitars(サイティアスギターズ)」は、完全オリジナルデザインと、プレイヤーに寄り添う緻密な設計で、国内外から高い評価を得ています。

わかざえもんさんなど第一線で活躍するアーティストからも支持される気鋭のビルダー、齊田 隼人(さいた はやと)さんに、楽器作りへのこだわりや茅ヶ崎でのライフスタイルについてお話を伺いました。

齊田さんは藤沢市出身。幼い頃からものづくりが身近にある環境で育ったといいます。

整体師も経験。異色の経歴から生まれた独立への道

齊田さんのビルダーとしての道のりは、平坦なものではありませんでした。

楽器製作の専門学校を卒業後、横浜の楽器店に勤務。その後、楽器メーカーを経て、再び渋谷の楽器店で働くことに。しかし、自身が整体を受けた経験から感銘を受け、なんと整体師へと転身します。ところが、時間の融通が利きづらく、心の底にあった楽器製作との両立が困難になってしまいました。

そこで齊田さんは、日中の稼働時間をコントロールしやすく、自身の活動時間を確保しやすい仕事へと環境を移します。日中は固定の勤務時間で働き、夜はギター製作や工房の準備に没頭するという生活が始まりました。ちょうどその頃、世の中はコロナ禍に。皮肉にも仕事が落ち着いたこのタイミングが、齊田さんが楽器作りに深く集中できる契機となり、2020年に満を持して「saitias guitars」を設立したのです。

(左)工房内には様々な抜型が。これを元に木材を加工します。(右)必要な工具が整然と並ぶ姿が印象的な工房。

プレイヤーに寄り添う独自のこだわり

「自分で弾くのはギターが多かった」という齊田さんですが、サイティアスギターズが主軸としているのはベースです。これは、渋谷の楽器店に勤めていた際、ベースフロアを担当していたことで培われた知識と経験が活きているといいます。

齊田さんの楽器作りのこだわりは、オリジナルのデザイン。例えば、日本人に合うようにネックは「セミロング」という一般的なモデルより0.75インチ(約2センチ)ほど短く設計されたサイズを採用し、持ちやすいサイズ感や重量バランスを徹底的に追求しています。音作りに関しても一切妥協せず、一本一本試奏を重ねながら細かくチューニング。時にはアーティスト本人が茅ヶ崎の工房を訪れ、直接意見を交わしながら微調整を行うこともあるそうです。

Izrus(アイザラス) というモデル。世界最速のサメと言われるアオザメの属名の一部からインスピレーションを得て名付けたといいます。※30.5inch Short Scale

タイプミスから生まれたブランド名「saitias」

ブランド名である「saitias(サイティアス)」の由来は、海外のギターメーカー「STATUS(ステイタス)」と打とうとした際、誤ってタイプミスをしてしまったことに由来します。そのミスした文字列をもとに、右から読んでも左から読んでも同じスペルになる「saitias」をブランド名に採用したといいます。

アルファベットの「S」と「G」が重なったロゴマーク

音楽を愛する人のための「一生ものの楽器」

「音楽を楽しむ一人ひとりの想いに寄り添いながら、長く愛していただける楽器づくりを目指しています。そんな想いを込めたsaitias guitarsを、ぜひ一度手に取っていただきたいです。」

妥協のない手仕事で作られた一本は、一生もののパートナー。そのオリジナリティと確かな品質が多くの楽器店やアーティストから評価され、現在ではプロの現場でも信頼されるビルダーになりました。

Izrus(アイザラス)は3,000本の繊維糸で構成されるドライカーボンで覆われた本体が印象的。2026年のNAMM Showでも出展されたといいます。

茅ヶ崎の日常から、世界のステージへ

もともとは大手メーカーがほとんどだったというギター作りの世界でも昨今は個人のビルダーが増えるなどの背景もあり、楽器製作は順調に進んでいるといいます。2025年には、アメリカで開催される世界最大規模の楽器見本市「NAMM Show」への出展という大きな目標を果たし、2026年も継続して出展。海外からの評判も上々で、世界的なブランドへの階段を駆け上がっています。

そんな世界を相手にする齊田さんですが、プライベートでは茅ヶ崎のローカルライフに馴染んでおり、駅前のヤマダ電機に買い物に出かけたり、休日はお子さんと一緒に里山公園で遊んだりと、茅ヶ崎ならではの都市の利便性と豊かな自然をフル活用しているそうです。

現在、茅ヶ崎市のふるさと納税の返礼品としてギターを出品することも検討しており、「茅ヶ崎らしい一本を提供できれば」と意気込みを語ってくれました。

「今後はアジアやヨーロッパなど、世界各地へ展開していきたい。そして、より製作に専念できる環境を整えたい」

そう語る齊田さん。ここ茅ヶ崎の工房から生み出される「一生ものの音」が、これからも世界中の音楽ファンを魅了していくのが楽しみでなりません。

saitias guitars(サイティアスギターズ)

ホームページ:https://saitiasguitars.com/

インスタグラム:https://www.instagram.com/saitiasguitars/

X:https://x.com/saitiasguitars

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住所

神奈川県茅ヶ崎市

公開日:2026-06-10

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