駅北口の喧騒を抜け、元町の路地へ。日が落ちて初夏の風が心地よくなる頃、個性豊かな飲食店にぽつりぽつりと灯りがともります。
6月23日(火)と24日(水)の二夜にわたり、茅ヶ崎・元町エリアの飲食店を巡るイベント「ぐる呑み茅ヶ崎元町 2026」が開催されます。3枚綴りのチケットを手に、気になっていたあの店の扉を開ける。そんな少しの冒険が、茅ヶ崎の奥深い食文化を体感する入り口になるかもしれません。
■ 街を歩き、店を知る。再スタートから3年目の「ぐる呑み」
「ぐる呑み」の楽しみ方は、いたってシンプルです。3,900円で3枚綴りのチケットを購入し、参加店舗を訪れるだけ。チケット1枚で、各店がこの日のために趣向を凝らした専用メニューと、おすすめの一杯を楽しめます。
今回の企画について、実行委員会の中心メンバーである「BAR BREEZE」の松風さんに話を伺いました。

BAR BREEZEの松風さん
もともと、飲食店組合や元町商店会のなかには「まち歩きを通じて街を盛り上げたい」という機運があったそうです。以前は南口エリアも巻き込んだ大規模な「ぐる呑み」が行われていましたが、一時休止に。その後、コロナ禍を抜けた街に再び活気をという想いのもと、2024年に現在のメンバーを中心に再スタートを切りました。
「大衆割烹 みや川」「OHANA」「BAR BREEZE」「ラナン」「Korotomukkusu」の5店舗が中心となり声をかけ、初年度の参加は約18店舗。そこから少しずつ輪が広がり、今年は22店舗が名を連ねます。 「元町エリアには、駅ビルを含めると200ほどの飲食店があります。まだまだ伸びしろはありますね」と松風さんは語ります。
■ 「心意気価格」で味わう、元町の本質
この二日間、各店舗で提供されるのは、単なるお得なセットではありません。元町の飲食店の本質を知ってもらうための「心意気価格」のメニューです。

たとえば、松風さんがカウンターに立つ「BAR BREEZE」では、茅ヶ崎の地物野菜を使ったおつまみプレートとカクテル1杯を提供予定。「大衆割烹 みや川」ではおまかせ3点盛りとドリンク1杯、「一里塚」では刺身・天ぷら・お酒の3点セット。さらにはドリンク2杯におつまみ、そしてカラオケ2曲を楽しめる「ラナン」のようなユニークな店もあります。

「常連さんはもちろんですが、普段『敷居が高い』と感じてなかなか入れない新規のお客さんにこそ、足を運んでほしいですね。この機会に、気軽に扉を開けてもらえたら」
チケットを片手に、気取らずに初めての店へ飛び込む。そんな気軽さが、このイベントの醍醐味です。
■ ゆるやかに繋がる、茅ヶ崎の食文化
元町エリアの魅力は、個人店が多く、選択肢が豊かなこと。地元出身者だけでなく移住してきた人々も多いため、ローカル色が強すぎず、誰でもふらりと立ち寄りやすい空気があります。店同士の仲も良く、互いの店を行き来したり、お客さんを紹介し合ったりという光景も日常茶飯事だそうです。
「将来的には、また南口を巻き込んで規模を大きくしたり、音楽と一緒に楽しめるイベントにしたり。駅のペデストリアンデッキなど、オープンエアな環境での飲食イベントも仕掛けていきたいです」と、松風さんは先の展望も教えてくれました。

街全体が、ひとつの大きな酒場のように繋がる二日間。 チケットは現在、参加各店舗で事前販売されているほか、6月23日と24日の当日は、茅ケ崎駅北口のペデストリアンデッキでも販売が予定されています。
初夏の夜風を感じながら、元町を歩く。 その足元から、茅ヶ崎の豊かな食文化が広がっていくはずです。
















