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誰もがウキウキできる茅ヶ崎の海へ「UKi UKi Beach Recreation」が初開催

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誰もがウキウキできる茅ヶ崎の海へ「UKi UKi Beach Recreation」が初開催

海に行きたいと思っても、砂浜を移動することが難しかったり、体調への不安があったりして、出かけることをためらってしまう人がいます。

けれど、海を楽しむ方法は、泳ぐことだけではありません。波打ち際で足を水につけてもいい。砂浜に座って海を眺めてもいい。音楽を聴きながら、そこに集まった人たちと同じ時間を過ごすだけでもいい。

8月28日(金)、サザンビーチちがさきで開催される「UKi UKi Beach Recreation」は、年齢や障害の有無にかかわらず、誰もが自分なりの方法で海辺の時間を楽しむことを目指したイベントです。

企画に携わる一般社団法人Kyu-in(キュウイン)の代表理事、眞田拳奨(さなだ けんしょう)さんに、イベントに込めた思いを伺いました。

眞田さんは横浜出身、在住。茅ヶ崎では今回はじめてのイベント開催になります。

「やってみたい」を諦めなくていいように

眞田さんは看護師として精神科病院に勤務した後、医療や介護に関する出版の仕事を経験し、現在は障害のある人への訪問介護や外出支援に取り組んでいます。

一般社団法人Kyu-inでは、「僕らはもっと挑戦できる」を掲げ、障害のある人の外出支援や高齢者の居場所づくりなどを行っています。専門職が同行する外出支援では、介助が必要なためにこれまで諦めていた旅行やイベントへの参加を支え、その人が「行きたい」「やってみたい」と思うことを実現してきました。

眞田さんがこうした活動に関わるようになったきっかけは、看護師として参加した障害者が行うeスポーツのイベントでした。車椅子を利用する人たちがサッカーゲームを楽しむ姿を見て、「工夫すれば、いろいろなことができる」と感じたといいます。

その後、障害のある人たちと出かける機会が増えるにつれて、外出するために越えなければならない壁が数多くあることも知りました。一方で、環境や支える人が整えば、できることは大きく広がります。

制度やこれまでのやり方に合わせて、最初から「難しい」と考えるのではなく、どうすれば実現できるのかを考える。それが眞田さんたちの活動の出発点になっています。

共催であるSHONAN beingの岩田さん(左)と。岩田さんは現役の作業療法士でありながら福祉の現場で音楽イベントを開催するなど様々な取り組みを行っています。

海に入ることだけをゴールにしない

「UKi UKi Beach Recreation」の会場となるのは、夏のサザンビーチちがさきです。一般的なバリアフリービーチでは、砂浜の上を車椅子やベビーカーで移動しやすくするマットや、水陸両用の車椅子などが活用されています。こうした設備は、海辺へ近づくための大切な支えです。その一方で眞田さんは、決まった設備や方法に合わせることだけが、海を楽しむための答えではないと考えています。

「海の中でも、必ず車椅子に乗っていなければいけないわけではありません。ライフジャケットや浮き輪を使う方法もありますし、そもそも全員が泳ぎたいわけでもありません」

海に入りたい人もいれば、膝下まで水につかりたい人もいます。砂浜から海を眺めたい人や、音楽を楽しみたい人もいるでしょう。イベントでは、参加者を一つのプログラムに当てはめるのではなく、その日の体調や希望を聞きながら、それぞれが心地よい時間を過ごせるように支えます。誰かに楽しみ方を決めてもらうのではなく、自分で選べることを大切にしています。

開催概要

イベント名:UKi UKi Beach Recreation

実施日時:2026年8月28日(金)13:00~16:00

場所:サザンビーチちがさき(Cのモニュメントの辺りが受付)

主催:一般社団法人Kyu-in、SHONAN being

支える人と、支えられる人を分けない

イベントには、医師や看護師、作業療法士、介護士、社会福祉士など多職種が参加し、安全面を支えます。専門職がそろっているからこそ、外出に不安を感じている人や、日頃は施設で過ごしている高齢者、障害のある人たちも参加しやすくなります。ただし、会場で「支援する人」と「支援される人」をはっきりと分けることは、眞田さんたちが目指す姿ではありません。

海に来たら、立場に関係なく、そこにいる全員が同じ時間を楽しむ。子どもと高齢者が一緒に波打ち際へ行くこともあれば、参加者とスタッフが音楽に合わせて体を動かすこともあるかもしれません。誰かが一方的にサービスを提供するのではなく、その場にいる人たちの間から自然に交流が生まれていく。どのような景色になるかを決め切っていないことも、このイベントの魅力です。

竹でつくる、海へ続く道

今回、眞田さんたちが新たに試みるのが、竹を編んでつくるマットです。砂浜に敷かれる一般的なマットは、車椅子などで移動しやすい一方、導入には大きな費用がかかり、重いため設置や片付けにも人手が必要です。そこで眞田さんは、地域にある竹を活用し、裸足でも踏みやすく、車椅子でも移動しやすい道をつくれないかと考えました。

竹を編んで作ったというオリジナルのマット。これを活用して砂浜のアクセス向上も図るといいます。

今回使用するものは、まだ試作の段階です。実際に砂浜へ敷き、参加者に歩いたり車椅子で通ったりしてもらいながら、使いやすさを確かめます。完成された製品を購入するだけでなく、身近な材料を使って自分たちで課題を解決してみる。作り方がほかの地域にも伝わり、それぞれの場所で改良されていけば、海へ近づくための新しい選択肢になるかもしれません。眞田さんは、この竹の道をイベント名にちなんで「ウキミチ」と呼ぶことも考えています。海へ向かう一歩が、少し楽しみになる道。そんな思いが込められているとか。

茅ヶ崎の海で生まれる、新しい出会い

開催場所を探す中で、眞田さんが感じたのは、茅ヶ崎の人たちの柔らかな距離感でした。新しい試みに対して、形式から考えるのではなく、まずは話を聞き、「どうしたらできるか」を一緒に考えてくれる。そんな街の雰囲気が、今回の開催を後押ししたといいます。

「まずは事故なく安全に終えることが一番です。そのうえで、来た人がそれぞれの楽しみ方を見つけて、笑顔で帰ってくれたらと思っています」

イベント終了後の17時からは、参加者やボランティア、関係者が交流を深める懇親会も予定されています。音楽を楽しみながら、当日の出来事や感じたことを語り合う時間となり、昼間の海辺で生まれたつながりが、その先へと広がっていきます。

海に入ってもいい。眺めていてもいい。にぎやかに過ごしても、静かに過ごしてもいい。年齢や障害、参加者や支援者といった枠を越えて、同じ海辺で一緒に過ごす「UKi UKi Beach Recreation」。この夏のサザンビーチに、これまでとは少し違う海の風景が生まれようとしています。

左からSHONAN Beingの安永さん、岩田さん、(一社)Kyu-inの眞田さん、岩瀬さん、中村さん。チームで一丸となってイベントを運営します。

一般社団法人Kyu-in

note:https://note.com/kyu_in_2024

SHONAN being

インスタグラム:https://www.instagram.com/shonan_being/

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住所

神奈川県茅ヶ崎市

公開日:2026-08-07

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