「スマホもよく分からないのに、AIなんて無理ですよ。」
地域でAIのお話をしていると、そんな声をいただくことがあります。でも私は、こうお伝えしています。
AIを使うために、スマホに詳しくなる必要はありません。
難しい操作を覚えたり、専門用語を勉強したりしなくても大丈夫です。まずはChatGPTを開いて、普段誰かに話しかけるように、一言入力してみてください。
「今日の夕飯、何にしよう?」
これだけでもAIとの会話は始まります。
答えが返ってきたら、
- 「魚が食べたい」
- 「簡単なものがいい」
- 「二人分でお願い」
と続けてみる。うまく質問しようとしなくても大丈夫です。
伝わらなければ、言い直せばいいのです。
実はここが、これまでの機械とは少し違います。私たちは長い間、機械を使うために、人間の方が操作方法を覚えてきました。テレビのリモコン、パソコン、スマートフォン。
新しい機能が増えるたび、「覚えることがまた増えた」と感じた方もいるでしょう。
ところがAIは、少し逆です。
人が機械の言葉を覚えるのではなく、機械の方が私たちの言葉に近づいてきた。これは、とても大きな変化だと私は思っています。だから、パソコンが得意でなくても、文字入力が速くなくても構いません。スマートフォンなら、声で話しかける方法もあります。
大切なのは、「上手に使うこと」より、「ちょっと聞いてみよう」と思えることです。
そして私は、AIの登場にはもう一つ大きな意味があると思っています。それは、何歳からでも新しいことを始められるということです。
70歳でも80歳でも、「知らないから聞いてみる」「面白そうだから触ってみる」。その好奇心に年齢制限はありません。
AIを使えることよりも、新しいものに出会ったとき、「ちょっとやってみよう」と思えること。
それこそが、これからを豊かに生きる力なのかもしれません。
今日、スマートフォンを手にしたら、一言だけ話しかけてみてください。
「私にもできる、簡単なAIの使い方を一つ教えて。」
その一言から始めれば十分です。
新しい世界への扉は、案外、難しい操作ではなく、小さな好奇心で開くものなのです。











