地域に密着した多様な福祉活動や災害時の被災者支援活動など、時代の変化とともに、その時々に必要とされるさまざまな福祉活動を支援している「赤い羽根共同募金」や「街頭募金」について、タウンニュースの記者が取材してきました。
赤い羽根共同募金ってどんなもの?
皆さんも一度は見かけたり、聞いたことがある「赤い羽根共同募金」ですが、いつからあるものでどんな目標のために活動しているのかはご存知でしょうか?
赤い羽根共同募金の歴史は古く、戦後間もない昭和22(1947)年に、「困ったときはお互いさま」の精神をもとに、市民が主体の民間運動として始まり、70年以上地域づくりや福祉活動支援のために行われてきた全国的な活動です。
そしてその活動には、「約束」と「願い」が込められているそうです。
- 約束とは、赤い羽根共同募金で集まった寄附金は福祉のために有効に使うというもの、願いとは、この活動にたくさんの人が参加してほしいというものだそうです。
赤い羽根共同募金は、都道府県を単位にして行われています。赤い羽根共同募金に賛同してもらい集まった寄附金は、神奈川県内の地域福祉に使われており、地域の生活課題に迅速に対応できます。子どもたち、高齢者、障がい者などを支援するさまざまな福祉活動や、災害時支援に役立てられています。大和市では、神奈川県共同募金会大和市支会が事務を担っています。
どのように募金を呼びかけているの?
赤い羽根共同募金では毎年10月から12月にかけて募金活動を行っています。募金の種類は大きく分けて2つに分類されます。
- (1)一般募金:10月1日~12月31日の期間中に行われる募金活動。
- (2)年末たすけあい募金:12月1日~12月31日の期間中に行われる募金活動。
これらを街頭募金などで呼びかけを行い寄附を募っているのです。
そもそも街頭募金ってどんなもの?
「募金」と聞いたときに多くの人が思い浮かべるのが、街頭募金なのではないでしょうか。街頭募金とは、駅やスーパーなど、街のさまざまな場所で募金を呼びかける活動のことです。皆さんも一度は見かけたことがあるのではないでしょうか。
大和市では毎年10月1日に、イオンモール大和で赤い羽根共同募金運動オープニングセレモニーが行われています。
その後、1週間から2週間ほど、イオンモール大和や中央林間駅、大和駅、桜ヶ丘駅などさまざまな場所で街頭募金が行われています。12月は、1日から1週間ほど「年末たすけあい募金」の街頭募金が行われています。
また、街頭募金ではたくさんの人に協力してもらうために様々なツールを使って街頭募金活動を行っています。10月の「一般募金」では、たすきにのぼり旗、募金箱で呼びかけを行っています。募金してくれた人には、赤い羽根を渡します。
12月の「年末たすけあい募金」では、赤い羽根のかわりにポケットティッシュを渡します。「年末たすけあい募金」のたすき、のぼり旗、募金箱で多くの人たちに呼びかけています。
- 街の人たちに今年も共同募金運動が始まったことをPRする重要な活動です。
寄附をするだけではない
赤い羽根共同募金には、寄附をする以外にも私たちに協力できることがあります。それは街頭募金の協力者として参加することです。寄附をすることもとても重要な協力ですが、赤い羽根共同募金で自分たちの街をより良くしていくために活動に参加してみてはいかがでしょうか。
取材後記
街で何度も見かけたことがある赤い羽根共同募金でしたが、赤い羽根共同募金とは、住民一人ひとりの❝たすけあいの心❞を育み、「じぶんのまちを良くするしくみ」なのだということがわかりました。私もこれから募金活動を呼び掛ける立場で参加していくことができればと思いました。