遠かった１点…優勝まであと一歩

朝から秋空が広がった11月17日、決戦の舞台は整った。「勝てば何かが起きる」。そう話した相馬直樹監督の思いは届かなかった。今シーズンの最終節。東京ヴェルディと引き分けたＦＣ町田ゼルビア（以下、ゼルビア）は、Ｊ２過去最高位の４位が決定。首位とは勝点差１、結果的には勝利していれば逆転で初優勝となっていた。

逆転優勝の奇跡を信じてホームの町田市立陸上競技場に詰めかけた観衆は１万13人。2016シーズン開幕戦以来の１万人超えでチケットは早々に完売した。

プレーオフ進出がかかるヴェルディとの一戦は、チャンスを作りながらも互いに譲らず前半は０―０のスコアレス。他会場での試合情報も入る中、スタジアムは異様な興奮に包まれていった。

後半、ヴェルディが先制すると、ここからゲームが動き出す。途中交代で出場したロメロ・フランク選手のクロスボールに大谷尚輝選手が合わせてゴールネットを揺らす。流れを引き戻したゼルビアの怒涛の攻撃。アディショナルタイムは５分、この時点で首位の松本、２位の大分が同点という状況にあり、「ゼルビアが勝てば逆転で優勝」というドラマのような展開に満員のスタジアムの盛り上がりは最高潮。しかし、時間はあっという間に過ぎ、終了のホイッスルとともに選手たちはピッチの上に倒れ込んだ。

試合中は一切の情報を知らなかったという相馬監督は試合後に「あと１点取れていたら」と肩を落とした。

決戦は土曜日！歴史的一戦を見逃すな

とにかく勝つしかない―。ＦＣ町田ゼルビア（以下、ゼルビア）が優勝するためには最終戦の勝利が絶対条件だ。最終節を前に勝点３差の中に４チームがひしめく激戦となった今季のＪ２リーグ。優勝がかかった大一番は11月17日（土）、ホームの町田市立陸上競技場に東京ヴェルディを迎え撃つ。午後２時キックオフ。

１位の松本山雅ＦＣに勝点差１の３位につけるゼルビア。今シーズン、Ｊ２史上最高順位の４位以内がすでに確定している。初優勝するためには勝って勝点３を積み上げ、１位の松本と２位の大分トリニータが負けるか引き分けが必要。ゼルビアが引き分けた場合、上位２チームが負けても得失点差で優勝には届かない。

「自分たちの力で次の試合まで何かを起こすチャンスを残した。泣いても笑っても最後の試合。すべてを出し切れるように良い準備をしたい」。11日の愛媛ＦＣ戦に2-0で快勝した後の会見で相馬直樹監督はそう話した。

ゼルビア2位以内で、Ｊ１自動昇格チームが1つに

17日の東京ヴェルディとの一戦は、町田サッカー協会創立50周年記念マッチデーとして開催される「東京クラシック」。現在５位の東京ヴェルディにとって、プレーオフ出場圏内の６位以内がかかる大事な試合でもある。今やＪ１チームからも注目される一戦。ゼルビアは優勝してもＪ１に上がることができないばかりか、６位以内のチームに与えられる「Ｊ１参入プレーオフ」への出場権すらない。仮にゼルビアが２位以内に入った場合、Ｊ１への自動昇格チームが２から１に減る（Ｊ１から自動降格するチームも１つ減る）。そんな状況にありながらもチームはモチベーションを落とすことなく、ここまで戦ってきた。

2020年Ｊ１入りを目指して

前節、愛媛ＦＣ戦でクラブとしてＪ２リーグ戦通算２００ゴールを記録したＦＷ中島裕希選手は次の試合に向けて「ホームでたくさんのお客さんが入った中で勝って終わりたい。優勝の可能性がある中で、周りの結果どうこうではなく、自分たちが勝つことが大事。目の前の試合に勝つよう頑張りたい」とコメントした。2020年にＪ１入りを目指すゼルビア。満員のスタジアムでチームに声援を送り、後世に語り継がれる歴史的な一戦を見届けよう。

ホーム戦のチケットは市内の郵便局でも購入できる。

大逆転で勝点３をつかむ、残り２試合、落ちないモチベーション／11月4日アビスパ福岡戦

久しぶりのホーム、町田市陸上競技場で行われたアビスパ福岡戦は後半大逆転の展開にサポーターも歓喜。

後半先制されながら、エース中島、交代出場のドリアン・バブンスキーの２連続弾で逆転。2-1でチームは貴重な勝点３をつかみ取った。

残り２試合、ゼルビアはＪ１昇格もプレーオフにも出場できないが、これでプレーオフ出場圏内の６以内を確定させた。

たとえ優勝できてもＪ１には上がれない、6位以内に入ってもプレーオフにも出場できない。しかしそんなことは今の選手たちには関係ない。目の前の試合に全力での挑む。そして優勝をつかみ取る、そんなメッセージを発しているかのような試合だった。

これでチームは勝点72の３位。上には勝点で並ぶ大分、勝点差１で首位に立つ松本山雅しかいない。

次のホームゲーム11月17日(土)は今シーズンの最終節となる。東京ヴェルディとの東京ダービーだ。

シーズンも終盤戦…ホームゲームは残り２試合

10月28日に行われた第39節、アウェーの新潟戦は0-2で敗れた。前半は攻めれながらも耐えたが、後半に２失点。これで2試合連続で完封負けを喫した。

ＦＣ町田ゼルビアは10月29日現在、38試合を終え、上位陣より１試合少ない状況で首位大分に勝点４差の３位につく。

11月４日 はホームの町田市立陸上競技場に同じく上位にいるアビスパ福岡を迎える。午後２時キックオフ。Ｊ２リーグ2018シーズンも終盤。今シーズン、ホームでゼルビアを応援できるのも残り２試合。チームはまだまだ首位を狙える位置にいる。スタジアムに足を運んで、ゼルビアの勝利を後押ししよう。ホーム戦のチケットは市内の郵便局でも購入可能だ。

J2優勝を目指して…リーグ戦は残り５試合　勝点差２の３位

• 10月17日(水)　レノファ山口FC戦・・・１－０で勝利
• 10月21日(日)　ファジアーノ岡山戦・・・０－１で敗戦　

Ｊ２リーグの2018シーズンも後半戦。ＦＣ町田ゼルビアは首位の松本山雅（勝点70）、２位大分（同69）に次ぐ３位（同68）。上位のチームより１試合少ないため、残りの試合が重要になる。連戦で疲れもピークだが残りは５試合。ホーム町田での試合は11月4日のアビスパ福岡、最終戦となる11月17日の東京ヴェルディの２つ。最後まで優勝を目指すチームから目が離せない。

次節は10月28日(日)、アウェーのアルビレックス新潟戦。次のホーム戦は11月4日(日)、町田市陸上競技場でアビスパ福岡戦だ。

首位撃破！ゼルビア絶好調／10月14日大分トリニータ戦

首位大分を迎えた一戦には5,000人を超える観客が来場。ゴール裏も多くのサポーターで埋まり、選手たちをバックアップした。

攻め込まれながらも前半を２－２で折り返し、後半にロメロフランク選手のこの日２点目のゴールで勝ち越し。首位を相手に貴重な勝点３をもぎとった。

ゴール裏に掲げられた「俺たちと優勝を掴みとろう」という横断幕。この２週間でチームの環境が劇的に変わる中、変わらないサポーターの応援と想いは、この勝利に少なからず貢献したはずだ。

次節は10月21日(日)、アウェーのファジアーノ岡山戦。17日(水)には延期になっていたレノファ山口FC戦（アウェー）もあり、選手にとっては厳しい戦いが続く。

サポーターを前にバックアップを約束…CA社の藤田晋社長が初観戦／10月7日モンテディオ山形戦

サイバーエージェント（CA社）の経営権取得が表明されて初のホーム戦となっJ2リーグ第36節、７日のモンテディオ山形との一戦は０‐０の引き分けに終わった。試合後、CA社の藤田晋社長がピッチに立ち、サポーターを前に「CAグループとして町田ゼルビアを全力でバックアップする」と約束。「今日からサポーターとして応援していきます」とあいさつした。これを受けて相馬直樹監督は「非常にうれしく思いますし、頼もしいと思います」と会見で語った。

次節は10月14日(日)、ホームの町田市立陸上競技場で現在首位の大分トリニータと戦う。午後３時キックオフ。この試合は「高知よさこいマッチデー」としてさまざまなイベントを実施予定。ホーム戦のチケットは市内の郵便局で購入できる。

10月16日(火)サポーターズミーティング

ゼルビアは16日(火)午後７時からサポーターミーティング（説明会）を和光大学ポプリホール鶴川（B2F）で行う。内容は「J1ライセンス取得に向けたクラブの体制強化について」。誰でも参加できる。参加希望者は直接会場へ。

J1ライセンス取得目指し、サイバーエージェントグループに

10月1日、ゼルビアとIT大手のサイバーエージェントの代表が出席した記者会見が行われました。詳細はタウンニュース町田版の記事へ。

9月30日カタマーレ讃岐戦は台風で中止に

Jリーグライセンス取得問題やサイバーエージェントの買収騒動などで周囲が騒がしいゼルビア。チームは動揺することなく、目の前の試合に集中していた。

・・・が、ここで台風の影響を受けて試合は中止に。

９月３０日現在、ゼルビアは勝点６１の３位につけるが、上位６チームの中ではゼルビアだけが２試合少ない状況。

次節は１０月７日（日）、ホームの町田市立陸上競技場にモンテディオ山形を迎える。

貴重な勝点１…連敗しない強さ／9月22日徳島ヴォルティス戦

前半に先制するも、後半７０分に同点においつかれて1-1のドロー。それでも前節の負けを引きずらず、勝点１をもぎ取ったのは大きい。

育成型期限付きで移籍後、町田デビュー戦となった山内寛史選手の試合後のコメント。

「途中から出て失点をしてしまっています。得点に絡めなかったことも含めて、まだまだだと思います。チームのやり方を実践する上で運動量を増やすとか、まだまだ自分に足りないことが多いなと感じました。早くチームのやり方に慣れて、その中で自分のプレーができるようにやっていきたいです」

次節は9月30日(日)、アウェーでカマタマーレ讃岐戦。みんなで、うどんを食べて応援しよう！

久々の敗戦・・・それでも前を向く／9月15日大宮アルディージャ戦

終了間際にセットプレーから得点され、５試合ぶりに失点。0-1でついにFC町田ゼルビアが首位から陥落した。それでも首位の松本山雅とは勝点差１の２位だ。試合数が１試合少ないぜルビアは依然優位な立場にあるといえる。

試合後の相馬監督は「最後にうっちゃられる形になってしまい非常に残念。しっかりと今日のことは今日で終わらせて、また次の試合を迎えられるようにしたい」と前を向いた。

次節は9月22日、ホームの町田市立陸上競技場に徳島ヴォルティスを迎え撃つ。

得失点差でいまだ首位／9月9日水戸ホーリーホック戦

Jリーグ第32節。ホームの町田市立陸上競技場に水戸ホーリーホックを迎えた一戦は両者譲らず、0-0のスコアレスドロー。FC町田ゼルビアは９戦負けなしで、得失点差でいまだに首位に立つ。

次節は9月15日（土）、大宮アルディージャの本拠地に乗り込む。

2-0で首位キープ！／9月1日ヴァンフォーレ甲府戦

J2リーグ31節。アウェーの山梨中銀スタジアムで戦ったFC町田ゼルビアは、前半17分に中島裕希選手のPK、48分にオウンゴールがあり、2-0でヴァンフォーレ甲府に勝利。勝点59で首位をキープしている。

次節は9月9日(日)、ホームで水戸ホーリーホック戦。

ついに首位浮上！７戦負けなし／8月26日FC岐阜戦

前々節で首位松本に勝利したゼルビア。Ｊ２リーグ第30節、夏休み最後のホーム戦のＦＣ岐阜戦も１-０で勝利し、ついに首位に浮上した。チームはここ７戦負けなし。土岐田選手は「首位になったことは今日だけ喜び、また１試合１試合を大事に戦う。浮かれている選手はいない」と話した。

次節は９月１日（土）、アウェーのヴァンフォーレ甲府戦。次のホームは９月９日（日）、町田市立陸上競技場に水戸ホーリーホックを迎える。ホーム戦のチケットは市内の郵便局で購入できる。

TUBE春畑道哉さん　地元町田に凱旋

8月26日、TUBEのギタリスト春畑道哉さんが地元町田に凱旋。Jのテーマを演奏した。公演後、春畑さんは本紙に次のようなコメントを寄せている――。「８月26日、ＦＣ町田ゼルビアの試合前にトークイベントと、スタジアム内で『Ｊ′Ｓ　ＴＨＥＭＥ（Ｊのテーマ）25ｔｈ　ｖｅｒ．』を演奏させていただきました。トークイベントにはゼルビアの青いユニフォーム姿の町田市民の皆さんも大勢集まってくださり、演奏後の『春畑コール』にもとても胸が熱くなりました。なんと言っても、ゼルビアが首位に躍り出たメモリアルな試合に大興奮でした。今回のアルバムのブックレットと、演奏した曲のＭＶは自分の生まれ育った街にある『町田市立陸上競技場』で撮影しました。Ｊリーグ25周年の記念アルバムであり、自分にとっても初めて地元で撮影した想い出に残る作品を町田の皆さんに知っていただけてとても嬉しく思いますし、この作品がきっかけで一人でも多くの方が町田ゼルビアやＪリーグに興味を持ってもらえたら、こんなに幸せなことはありません」

【これまでの試合結果はこちらをご確認ください】

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