舞台は神奈川最西端、人口約1万人のまち―。山北町と神奈川県内に本社を構える地元企業3社が2019年3月28日、移住・定住促進に取り組む協定締結式を行いました。今回は第2弾「締結式準備編」として、全20日間の準備舞台裏をレポートします!※全3弾で完結。
これから協定式や式典はじめメディア発表するという方にも役立つよう、準備ポイントとともに紹介。行く末やいかに!?
- 第1弾「序章編」はコチラ
横浜銀行も!4者協定へとパワーアップ
「3月いつにしましょう?」と山北町、日本PFIインベストメント(JPI)、タウンニュースで動きはじめたころ。横浜銀行も参加表明。当初予定の3者から4者協定を目指すことが2月26日に決定しました。
- 準備ポイント:湯川町長筆頭に予定合わせは極めてハード。日にち調整役を決め、各社候補日を3日ほどリストアップ。締結式は事前顔合わせ含め1時間弱なので、隙間時間のヒアリングもポイント。
神奈川No.1企業の強み山北へ
日本PFIインベストメント(株)
神奈川県内・湘南エリア賃貸取扱件数No.1である建設不動産業から生活産業を目指すユーミーらいふグループ企業。官民連携による全国初の子育て向け定住促進住宅「サンライズやまきた」は常時満室の人気ぶり。官民連携事業の実績に注目が集まる。湘南地域の仕事探しをサポートする「湘南移住計画」などグループ企業のノウハウを地域に展開。
(株)横浜銀行
神奈川県内店舗数1位(177店舗※2018年9月30日現在)。山北支店は設立78年。地域の持続的な発展をバックアップする「地域戦略部」では、地元顧客向けに専門人材のマッチング支援を行うなど、「地方創生」の取り組みが国から表彰。2018年には2地区・5地域に編成し、地域本部長を配置する「地域本部体制」を展開。
(株)タウンニュース社
神奈川県内での地域情報紙配布数1位(約200万部)。2016年にウェブ新規事業として「RareA:レアなエリアイベント&おでかけ情報サイト」を展開。JPIと連携し山北町のレアな魅力情報を発信する「やまきたキタキタ。山北町移住なび」を2019年公開。紙とウェブ戦略で地域活性化を担う。
本番まであと20日!本格準備へ
3月8日:ユーミーらいふグループ本社・藤沢で企業3社による会議を実施。詰めるべきポイントが山ほど…。横浜銀行地域戦略部では協定をコーディネートした実績があったことから、「ぜひともご教授願います!!」。
準備リスト
◆移住・定住に関する協定書作成
◆証書フォルダの手配
◆式次第の作成
◆会場設営用の題字
◆締結式開催のプレスリリース作成、リサーチ
◆各社ニュースリリース(締結式後にHPで発表)
◆バックボード ほか
各社、役割分担。毎日のように情報共有し、本番に備えました。
- 準備ポイント:社内チェックなども入念に行う協定書の作成、校了は最大の優先事項。また、プレスリリースは記者クラブへの発信はもちろんだが、ぜひ取り上げて欲しいテレビ局や記者などには直接連絡しアピール。
3m超えの巨大ボード
「カエルなど、4者のロゴが入ったボード作ったらグンと記者会見っぽくなる!?」。JPI・西山社長の提案をきっかけにバックボードも準備。そう、商品やCM発表などテレビでよく見かけるアレです。今回、準備最大の山場がやってきた…!?
- 準備ポイント:会場は画びょう使用不可。スムーズな設営をすべく事前に両面テープを貼ったり、最も背が高い湯川町長の身長も意識しシミュレーション。
費用も収納も手軽な厚紙での作成。横3.2m、高さ1.3mとメガサイズの一枚もの用紙に印刷。データ作成は、タウンニュース社で実施。「記者会見用の席順も意識してロゴを配置しました。うまく仕上がるか納品日までドキドキでした」(データ作成者)。
緊急事態発生!
柱の関係でボードの両端を急遽カット。山北町定住対策課の露木主幹(当時)の丁寧な仕事ぶりが発揮されました。会場は念入りに事前確認を…。
山北移住ポータルページ「やまきたキタキタ。」も披露しようとプロジェクターも設置。会場に臨場感も生まれ引き締まりました。いよいよ締結式本番へ。いざ協定への扉が開きます。
- 準備ポイント:説明時には場所を選ばないワイヤレスマウスが活躍。
最終章「締結式編」はコチラ