神奈川県内在住の私にとって、「妙蓮寺」と聞くと真っ先に思い浮かぶのは東急東横線の駅名です。お寺の名前が駅名になるくらいなので、きっと近くにあるんだろう、と思っていましたが、本当に改札口の目の前に「日蓮宗 長光山 妙蓮寺」がありました。
まだ夏の名残がそこここにある9月、「ちょっとゆっくりしたいなら最適だよ」との担当者の勧めを受けて取材に行ってきました。
駅近なのに不思議な静けさ
東急東横線の各駅停車駅「妙蓮寺」の正面口には商店街があり買い物客などで賑わっています。お寺があるのは駅の東口、踏切を渡るとすぐです。
山門を抜けると広々とした境内が目の前に。
線路からすぐのところにあるにも関わらず、山門を入ると町の賑わいから一線を画した雰囲気に包まれます。
敷地内には本堂の他に、斎場2室を擁する施設、趣味の集まりやお教室などで使用できる部屋や、会食などで利用できる部屋のある多目的ホールTACHIBANAなどが、配されています。
境内を包む自然
まずは本殿をお参りします。ご本尊様は日蓮上人のご尊像です。
そしてゆっくり境内を散策します。手入れの行き届いた豊かな緑の植栽をのんびりと見ているだけで、心と体が癒されます。
本堂前のまわりには蓮の鉢があり、7月上旬の早朝には可憐な花が楽しめるようです。
境内は緑が周囲を覆っているため、とても静かで空気もマイナスイオンを含んだ新鮮な空気のような、、、、。そして、水の音が聞こえる方へ進んでいくと、敷地内に滝がありました。
平日の昼間でしたが、境内には散策に訪れる人や親子連れの姿もちらほら。生活の中にこのお寺が溶け込んでいるのかな、と感じさせる風景です。
ジャズコンサートやラジオ体操
こんな落ち着いた雰囲気の妙蓮寺ですが、開かれたお寺として地元で親しまれています。毎週土曜日の午前9時からは、参加自由のラジオ体操が開催されています。
また、毎年10月には入場無料のジャズコンサートが開催されます。お寺でジャズ、はちょっと違和感がありますが、心安らぐ・心地の良い空間という意味では共通するものがあるのかもしれません。
永代供養墓を考える
境内に永代供養墓を発見。近年の少子化で、私自身そして我が子たちが、先行き面倒見ることになる墓の数の多さを考えると、永代供養墓は魅力的に感じます。
境内墓地の最上段に設置されているので、とても見晴らしがよく、気持ちの良い風が抜けていきます。遺族が心の拠り所となるお墓は欲しいが、管理の負担は軽い方が良い、と思う親世代には選択肢の一つですね。
街なかのお寺
これまでお寺は、観光や旅行で訪れる地方の名刹をお参りするくらいでしたが、今回近場の妙蓮寺にお伺いして、都会でほっと一息つける場所としてのお寺の役割を実感しました。
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