収束する気配を見せない新型コロナウイルスと、それに伴うマスク不足―。長沢自治会では「自分たちにできることをやってみよう」と、マスクを手作りし、自治会会員への配布にむけた動きを見せている。
長沢自治会館に4月4日、感染症に対する3密を守りながら集まった自治会メンバー。マスクの試作品とアイデアを持ち寄り、それぞれが自宅で分担して作業する仕組みを検討した。マスク作りを担当するのは、裁縫や編物、料理などを楽しんでいる長沢自治会老人会「歳歳会」のグループ活動「ものづくり・菅生」。犀川(さいかわ)浩子(こうこ)世話人(76)は「役に立てることならば全力で取り組む。年の功でアイデア豊富、素晴らしい一品ができるはず」、齋藤英男自治会長は「手作りマスクが地域住民の不安解消につながれば」と話した。
長沢まちづくり協議会(末吉一夫会長)では、マスク不足に悩む地域の人々のために、立体マスクの作り方をまとめた地域新聞「ながさわつながる新聞」の号外を4月5日に発行。出版社「主婦と生活社」の許可を得て、型紙や作り方の手順を掲載し、菅生地区と多摩区長沢地区に8千部配布した。編集を担当した高橋弘幸さんは「各地域で自然に助け合う仕組みができれば」と思いを話した。
最新情報は長沢地域のポータルサイト「らぶながさわ」へ。