津田山町内会(林久緒会長)の掲示板が7月18日から24日まで、カラフルなイラストや住民の作品で装飾され、道行く人の目を楽しませた。
これは、台風やコロナで3年連続で中止となった夏祭り「つだやま納涼の夕べ」を新たな形式で開催したもの。「コロナ禍でもできることを」と同会と子ども会関係者が知恵を絞り、町内3カ所にある住宅案内板を兼ねた掲示板に、住民の作品を掲げてにぎわいを作ろうと企画した。
企画では「津田山のまちに大きな花火を打ち上げよう」をテーマに、子どもたちが協力して花火の絵を描き、特大ポスターを制作。さらに、浴衣を着た男女のイラストを「アバター(分身)」として全戸に配布。思い思いに色を塗ってもらって回収し、ポスターの上に飾りつけた。住民による俳句や短歌、願い事などの短冊も掲示したほか、期間中は提灯も飾り、町全体の盛り上げを図った。初めての試みだったが、集まった作品は167点に上った。
最終日はまち巡り
若い世代にもまちを知ってもらおうと、最終日の24日には掲示板を含めた町内6カ所を巡るスタンプラリーを開催。浴衣を着た子どもたちや親子連れが参加し、自分の作品を探しながらまち歩きを楽しんだ。林会長は「住民の知恵や力が凝縮された津田山らしい文化的な試みになり、みんなで楽しむことができた」と振り返った。