平塚市が湘南ひらつかビーチパークで整備を進めていた津波避難展望台が完成し、1日から供用が開始された。
津波避難展望台
津波避難展望台は、ビーチセンター西側に立地。鉄骨造2階建て。避難部分は標高12・12mで、「元禄関東地震と国府津-松田断層帯の連動地震」がもたらすとされている最大津波高9・6mを想定して設計。建築面積は約66平方メートル、津波発生時には約360人を収容できる。総事業費は約1億6000万円。
津波避難展望台の整備は、市が2016年に海岸周辺を5つのゾーンに分けて整備の方向性をまとめた「ひらつか海岸エリア魅力アップチャレンジ」に基づくもの。ビーチパークについては、湘南の海の魅力を一年中楽しめるビーチスポーツゾーンに位置づけ、津波避難施設の設置が盛り込まれた。
通常時には展望台としての活用を視野に入れ、平塚海岸の風景を楽しんでもらおうと、屋根をつけて2階部分にベンチも備えられている。
市は新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、完成式典を開くことなく、今月1日から供用を開始した。