横浜市青葉区にある「DV対策センター」って?
全国からDV被害に遭っている女性の相談にのり、女性やその子どもたちの支援を行っているNPO法人が「DV対策センター」です。カウンセリングや子ども向けイベント・学習支援、そして時には加害者からシェルターに逃げるための支援まで行う同団体に、密着取材を行いました。
当事者であり、スタッフでもあるメンバーも
お話を伺ったのは、代表である穂志乃愛莉さん。ご自身もDV被害の経験があります。当時、公的シェルターに逃げようとしたそうですが、入居要件の厳しさに衝撃を受けることに。結局、要件が満たさず公的シェルターが利用できませんでした。
- これをきっかけに、DV被害を乗り越えた後、「公的シェルターに入れない人にも支援を」と2020年、「DV対策センター」を設立。カウンセラーの資格もあるため、被害者の相談に日々のっています。
ボランティアやスタッフは約20人が活動。DV被害など苦難を乗り越えてきた人も多いため、安心して話せそうです。
DV被害・虐待の相談を受付
「これってDV?」という疑問から「子どもの前で暴言を吐かれる」「生活費をくれない」「自分に対する暴力が子どもに向かうかも」「もう逃げたい」といった相談まで受付。
- メール又はラインによる相談後、必要な人には対面相談を実施。役所や弁護士事務所への同行支援・紹介も可能です。
逃げたいのに逃げられない…そんな人のため、私設シェルターも
- 中学生以上の息子と逃げたい
- ペットと逃げたい
- 精神疾患がある
などの場合、公的シェルターを断られるケースもあるそうです。「DV対策センター」では横浜北部に私設シェルターも保有しているため、避難が必要な人は利用が可能。
「中程度までの精神疾患がある方もご相談により利用可能です。諦めずお問い合わせ下さい」
逃げた後も支援を
相談のほか、DVから逃れた後の支援も継続。母親と避難した子どもには学習支援を行い、母子を緩やかに見守ります。
フードバンクと提携し、母子家庭などを対象に食品配布会を実施、子ども向けイベントも定期的に実施しています。
無料相談はメール又はラインで
- メール:dv.taisaku@gmail.com
- LINE(ライン)ID:dvtaisaku (LINE愛称:ディータ)
寄付・ボランティア募集
このほか寄付やボランティアも募集。「自主運営のため、ぜひご協力をお願いします」。詳細は問い合わせを。