仏様と、私たちの日常生活
日本人には「私は無宗教です」という人が多いと思います。しかし、初詣やお盆、お彼岸など、幼いころから「宗教」や「仏様」とはどこかで深い関わりがあるもの。人生の節目には、何かしらの宗教的な行事があったことを思い出すでしょう。
登戸「長念寺」そばに新しく開所
川崎市多摩区中野島にあるお寺「慶念寺(きょうねんじ)」は、築地本願寺の川崎多摩布教所として2016年に開所しました。親鸞(しんらん)聖人が鎌倉時代に開いた、日本でも代表的な教団「浄土真宗」のお寺なのです。
- 御本尊(阿弥陀如来)は、真宗大谷派光西寺(長崎県)から譲り受けた、江戸後期から明治初期の仏像で、継ぎ目のない「一木造り」で仕上げられた大変希少なものです。
小林住職「浄土真宗の教え、広めたい」
慶念寺の小林賢五住職は、登戸で長い歴史を持つ浄土真宗本願寺派「長念寺」の次男として1987年に生まれ、多摩区で育ちました。登戸小学校、枡形中学校を経て、京都の龍谷大学では「より多くの方々に、お念仏の教えや阿弥陀如来のお救いを伝え広めていこう」と勉学に励みました。在学中、住職になるための浄土真宗本願寺派教師の資格を取り、卒業後は法話を専門的に勉強する布教使の資格も取得。築地本願寺で研修を受け、都市開教専従員として、生まれ育ったこの地でお寺を開所する夢を実現させたのです。
- 優しい笑顔から包容力がにじみ出る小林住職は、2児の父。料理が得意で、漫画やアニメが趣味というユニークな一面もあり、ブログの更新が日課なんだそうです。一度会ったら忘れられない…そんな気さくで温かい住職のもとへ、一度はぜひ。
法話会や法要、オンラインで
慶念寺では毎月、小林住職のありがたいお話が聞ける法話会を開いています。感染症対策に配慮し、無参拝・オンライン形式で実施。「YouTube」配信動画を慶念寺ホームページから限定で視聴できるので、スマートフォンやパソコンからぜひチェックを!
各回忌法要(最大15人)を本堂で行えるほか、動画配信によるオンライン法事も受け付けています。通夜法要や葬儀式の出張も相談に応じているそうなので、気軽に問い合わせてみてはどうでしょうか。
公開講座で「親鸞聖人」味わう
「浄土真宗の生みの親『親鸞聖人』の語録を、多くの皆様に味わっていただきたい」。そんな思いで、小林住職は誰もが参加できる無料の公開講座「歎異抄(たんにしょう)から学ぶ」を随時企画。専門家をゲスト講師に招き、参加者から毎回好評を得ています。教本は『大きな字の歎異抄』(本願寺出版社)。開催予定については、慶念寺に問い合わせを。