壊れたパーツをあきらめるな!
チタンやステンレスの釣り具、レンズアダプターなどのカメラ部品、アクセサリー等、お気に入りの道具は大事に使いたいもの。でも、ちょっとした「ツメの部分」とかのパーツが壊れただけで使えなくなったら悲しくないですか?メーカーのパーツ保管期間が過ぎていても、実はあきらめなくてもいいんです。
有限会社「北の根」
モノづくりのまち・八王子の中でも、聖地ともいうべき美山町にある有限会社「北の根」。精密加工の工場ながら、その社長の奥住宏助さんからは「個人のお客さんでも受けるよ!手書きの図面でも作れるよ」と力強い言葉が。図面として必要になるのは「縦・横・高さのサイズがわかるもの」とのこと。
- しかし、それさえも「面倒だ」という人のための裏技も!
図面がなくても、壊れたパーツをテープで補強して持ち込めば、サイズを測って、新たに作ってもらうこともできる。精度はさすがの1/100ミリ単位。
パーツをアルマイト加工してオリジナルにも!
加工できる素材はアルミニウム・ステンレス・鉄・真鍮・チタン・樹脂などとなるそうです。さらに、仕上げとしてアルマイト処理・メッキ処理、硬化処理、研磨、彫刻、刻印なども可能。
- 「この際だからチタンにしよう」とか「アルマイト仕上げに変えちゃおう」といったパーツのレベルアップも可能なのだ。
1本のネジに泣くこともある
ネジとかボルトとか、案外、小さい部品が壊れたりなくなったせいで使えなくなるものってありませんか?
- 海外のインチネジの加工も可能で、規格が不明な場合でも、「穴の方だけあれば、それに合うネジを作ることもできます」と頼もしい限り。
実際にお願いしてみた
ということで、ドアノブの修理をお願いしてみた。かなり難易度の高い作業になるハズ。…しばし現物を見る奥住社長。
「ここのイモネジだけ長いものに変えればドアノブとしては動くんじゃない?」とのことで、実際には材料から削り出すよりもリーズナブルに修理が完了。所要時間は30分。ネジ穴を切り直してもらい、しっかり固定できるようになった。
気になるお値段は?
「材料費もあるし、どれだけ時間がかかるかにもよるよ」と言われたものの、「そこを何とか」とお願いして聞き出したところ「パーツのちょっとしたモノなら3000~4000円かな」とのこと。
- 「壊れたまま」のものがある人は相談してみては?