15歳から29歳の若者を主体とし、まちづくりの課題解決に取り組む「たかつ若者ミライ会議」(中野絢斗(けんと)代表・24)がこのほど発足した。若い世代のコミュニティーとしての役割のほか、地域に関心を持ってもらうのが狙い。
たかつ若者ミライ会議は、区内有志らが集う「高津区まちづくり協議会(まち協)」(吉田知敬会長)内部に設置される。現在、高校生や大学生、会社員など10人が在籍。事務局は高津区役所地域振興課が務める。
地域の課題解決に向け
同会ではSNSの運用やホームページの更新などにより広報を強化するほか、地域の課題解決に向けた取り組みなどを企画していく。行政や企業、市民団体などと連携することで、幅広い事業展開を見込む。
発起人で代表を務めるのは会社員の中野絢斗さん。海外留学を機に地元に関心を持つようになり、各所で地域活動に勤しんでいる。まち協には2020年から参加しており、同会の立ち上げを直接提案。「若者が地域で活動しようと思っても、ノウハウや人脈、場所などの問題に直面する。ベテランのまち協の方々に教えてもらいながら、若い視点で組織をつくりたい」と意気込む。まち協の吉田会長は「とても面白いプロジェクト。失敗を恐れずに挑戦してほしい」と期待を寄せる。
メンバーの一人の上東(かみひがし)茉弥さん(24)は3月に区内に越してきた。約3カ月生活してみて、若い世代にまちの情報が入ってきづらいことを実感した。「若者へのアプローチが必要。同世代に刺さるような企画を考えていきたい」と話す。
キックオフイベントも
同会は現在メンバーを募集中。対象は15歳以上29歳以下(中学生を除く)で、高津区で活動する意思のある人。また、顔合わせとなるキックオフイベントを6月22日(火)午後6時30分から高津区役所で行う。
中野さんは「高津区のことをよく知らない方でも気軽に参加してもらいたい。一緒に勉強して、楽しいことを考えていければ」と呼び掛ける。申し込みは【メール】takatsunomirai@gmail.comへ。