国立劇場と神奈川県主催の「歌舞伎鑑賞教室」が6月25日と26日の2日間、県立青少年センター紅葉坂ホールで行われる。両日とも午前11時と午後2時30分の2公演。
国立劇場での内容そのままに同ホールで行われる鑑賞教室。江戸の庶民の世界を涙と笑いで描く人情劇『人情噺文七元結』が上演される。芝居の前には「歌舞伎のみかた」と題して、出演する歌舞伎俳優の一人、中村種之助があらすじやみどころ、歌舞伎の基礎知識などをわかりやすく解説する。
舞台には種之助のほかに尾上松緑、中村扇雀、坂東亀蔵、坂東新悟、市川團蔵、中村魁春などベテランから花形まで魅力ある顔ぶれが上がる。
公演ではセリフの字幕表示、詳細なプログラムの無料配布など初心者にも分かりやすい工夫が随所に盛り込まれている。
本格的な歌舞伎が横浜市内で上演されるのはこの鑑賞教室のみと言われており、同センターでは「都内の劇場よりも臨場感もより感じられるお勧めの公演です」と来場を呼び掛けている。
観劇料は一般4100円、学生1600円。チケットかながわ【電話】0570・015・415(午前10時〜午後6時)。または神奈川県民ホール、KAAT神奈川芸術劇場(いずれも午前10時〜午後6時)、神奈川県立音楽堂(午後1時〜午後5時、月曜休み)で窓口販売も行われている。